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「デカレンジャー」20周年、全員集結で同時変身!“ボス”稲田徹がサプライズ登場「カッコいいな、俺の部下たちは」

シネマトゥデイ 映画情報 2024年6月7日 21時44分

 Vシネクスト『特捜戦隊デカレンジャー20th ファイヤーボール・ブースター』の初日舞台あいさつが7日、新宿バルト9で行われ、オリジナルキャストのさいねい龍二(赤座伴番/デカレッド役)、林剛史(戸増宝児/デカブルー役)、伊藤陽佑(江成仙一/デカグリーン役)、木下あゆ美(日渡茉莉花/デカイエロー役)、菊地美香(胡堂小梅/デカピンク役)、吉田友一(姶良鉄幹/デカブレイク役)が出席。サプライズ登場した声優・稲田徹(ドギー・クルーガー役)のかけ声で6人が同時に変身ポーズを披露すると、主演のさいねいが「この先6人で変身する予定はないんだな……」としみじみ語るひと幕があった。

 スーパー戦隊シリーズ第28作「特捜戦隊デカレンジャー」(2004~2005)の20周年を記念して製作された本作。新人刑事を迎えたデカレンジャーが、爆破事件と銀河の麻薬王の関係を追い、宇宙から地球の高知県まで捜査に奔走するさまを描き出す。満席の会場に登場したさいねいに向けて、観客から「バン」コールが起きると、さいねいは「バンです」と笑顔であいさつ。「皆さんと一緒に初日を迎えられたと思います。一緒に楽しみましょう!」と呼びかけた。

 その後も、各メンバーに向けてファンからの声援が送られる中、前回の完成披露試写会には参加できなかった木下にも「ジャスミン」コールが。木下は笑顔で「皆さんに変わらず声援をいただいて。大変うれしく思っております」と感激した様子を見せた。さらに、サプライズゲストとして、“ボス”ことドギー・クルーガーの声を担当した稲田の登場がアナウンスされると、会場は大喝采に包まれた。

 稲田は、テレビシリーズから20年という時を経て制作された本作について「ぜひ20年分のバンの成長を見ていただきたいですね。あの男はかなりやっていますから! 本当にハードルを上げて見ていただいても、本当に成長したなと思ってもらえると思います」と力強くコメント。木下は「ジャスミンは変わらず昭和のギャグを言っております。昭和、平成、令和になるのに、まだまだ昭和をひきずってる感じはありますが、でもちょっとだけ大人になり、大人の女性の魅力がアップしてるかなと思います。エスパー能力はちょっと衰えが来ているかもしれません。『10YEARS』にあった設定が『あれ?』と思うことはあるかもしれませんね」と本作での変化について少しだけ明かした。

 さらに、稲田が「20年前、テレビシリーズでボスをやらせていただいたけど、当時の僕は意外と声が高いんですよ。けっこう大人を演じているような、背伸びをしている部分があったんですけど、この20年でようやく低いところに声も落ちついたので。20年経って、演じたいボスに近づいたかなと思います」と明かすと、菊地もふと思い出したように「ボスの声の貫禄を出したいから、車の中でのどがつぶれるくらい大きな声を出して現場に行っていたんですよね」と述懐。その言葉に「そう」とうなづいた稲田は、「車の中でCDを流しながら歌って、のどをつぶしてから現場に行きました。今はそんなことをしなくても普通に声は出るので、20年経って成長しています」と続けた。

 イベントでは「もし“次回作”があるとしたら、どんな作品が撮りたいか」という質問も。林が「5月のイベント時に、『デカレンジャー2』を新キャストの長妻(怜央)さんにレッドを引き継いでほしいという話をしていて、龍二がすごくいいヒントをくれたなと思って。ジャスミンは結婚して子供がいるじゃないですか。だから『デカキッズ』はどうかなと思ったんです。『デカセカンド~デカの意志を継ぐものたち~』みたいな感じ」と提案すると、会場から大きな拍手が起こる。

 さらに「この設定となると、(林が演じる)ホージーだけ幸せ感がない。ウメコとセンちゃんは結婚して、テツも個人的にどっかの方と結婚していますし、バンも結婚して……結婚した全員のキッズたちが、宇宙警察地球署の養成所みたいなところに入って、僕たちが1日署長じゃないけど、教えに行った時に事件が起きて。僕たちの背中を見て……」と考えてきた物語を熱く語るも、ふと何かに気付いたさいねいが「待って。それ『NARUTO -ナルト-』でいうところの(息子が主人公の)『BORUTO-ボルト-』じゃん」と指摘して会場は大笑い。林も「龍二、それだけは言わないでほしかった」と笑いながら返した。

 そんな中、ボス役の稲田の「バン、ホージー、セン、ジャスミン、ウメコ、テツ、いくぞ! デカレンジャー出動!」というかけ声とともに、6人が変身ポーズを披露し、会場は大盛り上がり。その様子を見た稲田も「カッコいいな、俺の部下たちは」と惚れ惚れした様子をみせた。

 さいねいは最後に「6人がそろう変身はこの先、今のところ予定にはないんですよね。終わった時にそれに気付いて。ちょっと感慨ひとしおだなと思って。皆さんには貴重な機会を見ていただきました。それを胸に映画を楽しんでいただきたいですね」と会場に呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)

Vシネクスト『特捜戦隊デカレンジャー20th ファイヤーボール・ブースター』新宿バルト9ほか期間限定上映中/Blu-ray&DVDは11月13日(水)発売

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