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「ウルトラマンアーク」戸塚有輝&金田昇、新たな名バディ誕生へ “話さずとも理解できる”二人の絆

シネマトゥデイ 映画情報 2024年7月3日 18時0分

 ウルトラマン新テレビシリーズ「ウルトラマンアーク」(テレビ東京系・7月6日午前9時スタート)の主人公・飛世ユウマ役に抜てきされた戸塚有輝と、ユウマの相棒となる石堂シュウを演じる金田昇がインタビューに応じ、劇中で描かれる二人の関係性やウルトラマンシリーズへの思いを語った。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

 「ウルトラマンアーク」は、子供たちの「夢見る力」をかき立て、希望に満ちた明るい未来への架け橋となる作品を目指し、「ウルトラマン」の世界観を通して世に送り出す、明るくハートフルにして勇壮なヒーロー像を描く特撮ドラマ。ウルトラマンアークに変身する飛世ユウマは、怪獣災害を未然に防ぐための科学調査を行う「SKIP」(怪獣防災科学調査所)の新米調査員。石堂シュウは、地球防衛隊・宇宙科学局から派遣されたSKIPの特別調査員だ。

歴史ある“ウルトラマン”作品の一部になる責任

Q:お二人のウルトラマンシリーズにまつわる思い出から教えてください。

戸塚有輝(以降、戸塚):幼少期に通った図書館の資料の中に「ウルトラマンA」第26話(ヒッポリト星人がエースをブロンズ像に変えてしまう回)があり、僕の中で衝撃的なエピソードとして記憶に刻まれています。

金田昇(以降、金田):幼少期の記憶として覚えているのは「ウルトラマンコスモス」「ウルトラマンメビウス」です。テレビで放送されていた時にちょうど観ていました。僕の親が「ウルトラセブン」「ウルトラマンT(タロウ)」などをテレビで流していたこともあったと思います。また、家にソフビがたくさんあったので、それで遊んでいた記憶もあります。

Q:「ウルトラマンアーク」出演が決まった時の心境は?

戸塚:非常に嬉しかったです。僕が生まれる前から今に至るまで、新しいウルトラマンが誕生し続けていることはものすごいことですし、その歴史の一部として携われるというのは非常に光栄なことだと思っています。その反面、やはり不安もありますが、そういった不安も全てネガティブなものではなく、すごくポジティブに捉えて、相当な覚悟を持って撮影に臨んでいます。

金田:出演が決まった時はあまり実感がなく、連絡をいただいたその日は、少し上の空のような気持ちでした。しかし、日にちが経って制作がいろいろと進んでいくうちに、だんだんと実感が湧いてきて、自分が「ウルトラマンアーク」に出演するんだという気持ちを噛み締めていました。

また、ウルトラマンは多くの人にとって大きな存在で、そこに自分が関わることで、長い歴史を崩してはいけないという責任もありますし、不安は大きかったです。そういった不安にぶつかっていくんだ! と思いながら撮影に臨みました。

Q:飛世ユウマ、石堂シュウはどんなキャラクターですか?

戸塚:ユウマは幼い頃に悲しい出来事を経験しています。その出来事をきっかけに、怪獣によって悲しむ人をなくしたい、一人でも多くの人を救いたいという思いが芽生えて、その想いを今に至るまで持ち続けています。非常に正義感の強い男の子です。

金田:シュウは“ザ・エリート”といいますか、経歴も素晴らしいし、考え方もすごくストイックで、正義に対して一貫しています。毎回それに伴った行動をするので、人間としてすごく完成していると思います。一方で、彼の中でもすごく砕けた部分があったり、不完全な部分が垣間見えることもあるので、そこも魅力の一つではあります。

Q:シュウは“コーヒー”がないと、取り乱してしまうとか……。

金田:そうなんです(笑)。自分の好物といいますか、そのことになると人格がガラッと変わってしまいます。そういった部分に、シュウの人間らしさが出ていると思うので、ぜひ注目していただきたいです。

迷ったら自分のことだと思って…辻本メイン監督からの助言

Q:辻本貴則メイン監督とは役についてどんなお話をされましたか?

戸塚:最初にお話しした時に、辻本監督は「本当に迷ったら自分のことだと思って演じていいよ」とおっしゃっていました。等身大のユウマでいることを常に意識して、カメラの前に立つようにしています。

金田:僕も有輝と似ているかもしれませんが、辻本監督は「自分自身をもうちょっと使ってもいい」とお話をしてくださいました。石堂シュウという人間がまだ掴みきれてない段階で、監督からそういう風に言っていただいたので、キャラクター像を掴んで撮影に臨むことができましたし、すごく助かりました。

Q:ユウマ&シュウのバディ感はどのように表現していますか?

戸塚:僕は金田と同い年なので、彼が今何を考えているのか? 思っていることが手に取るようにわかります。先輩&後輩という関係性から、ユウマとシュウが良き理解者となっていく過程を、これから描いていけたら嬉しいです。

金田:僕はあまり有輝の考えていることがわからない人間なので……というのは冗談です(笑)。実際は同い年ですが、作中では僕が少し年上という設定なので、そこはしっかり意識しています。シュウは堅い人間と思われがちですが、いろいろ人の意見をちゃんと聞き入れるし、ユウマの言ってることも合っているのではないかと自分の中に落とし込める人間なので、時々ぶつかることもありますが、徐々に絆が深まっていく様子が描かれていくと思います。

 シュウはクールで冷静なキャラですが、いざという時にはSKIPのメンバーと連携して問題を解決へと導くために奔走する熱い男です。人との関わりは苦手ではありますが、人間関係は大事にしています。自分の中でそこを直したいと思っている人物なので、自分で果敢にバリアを張ってしまっている中で、ユウマがシュウのプライベートゾーンに入り込んできてくれるので、打ち解けて絆が深まっていくのかなと思います。

Q:共演者の西興一朗さん(伴ヒロシ役)は、20年前にスーパー戦隊に変身して活躍していました。特撮の先輩である西さんからは、何かアドバイスをもらいましたか?

戸塚:僕の変身シーンを見学しに来てくれた西さんに「変身のプロとして、少し教えてください!」とお願いしてみたら、「“変身の先輩”ではあるけど、プロではない」と返答してくれました。西さんは背中で語るタイプで、撮影現場での立ち振る舞いなど、本当に参考になることが多いんです。

金田:スタッフさんとの関係のつくり方はもちろん、西さんが中心になって「ウルトラマンアーク」の撮影現場を盛り上げてくださっています。僕たちはそういった部分で経験不足なところが多いので、本当に助けてもらっています。

「知れば知るほど、違うところばかり」バディとしての発見

Q:特撮作品ならではの撮影を経験した感想は?

戸塚:難しかったです。僕は変身するので、ユウマが覚悟を決める言葉が台本に書かれているんですが、短い言葉では表現できないぐらいの複雑な感情があったりもして、そういう感情を1つも落としたくないという思いで撮影しています。

金田:ユウマ以外のメンバーは、基本的に(怪獣を)見ている側なので、そこの部分の撮影は難しかったです。目線は決められていますが、想像力を働かせないとお芝居ができないのですが、同時に完成した映像がどんな仕上がりになるのか、すごく楽しみな瞬間でもあります。

Q:撮影が進む中で発見した、お互いの共通点はありますか?

戸塚:彼(金田)を知れば知るほど、意外と自分と違うところばかりなんです。好きな映画のジャンルも違うので……。

金田:僕に関しては、意外とテンションが高い時もあるのですが、静かな時は二人とも同じようなテンションなんです。落ち着いている部分は似ているかもしれないです。

Q:正反対の二人だからこそ、惹かれ合ってバディ感が生み出されているのかもしれないですね。

戸塚:そうだと思います! 先ほどと同じになりますが、僕は彼のことを話さずとも理解できるくらい、以心伝心していると思っています。

金田:でも、有輝が言おうとしていることは何となくわかります。(意思疎通できているからこそ)打ち解けるのも割と早かった気がします。

Q:「ウルトラマンアーク」第1話の注目ポイントは?

戸塚:ユウマとシュウが出会う大事な回で、そこから「ウルトラマンアーク」の物語が始まります。今後この二人がどうやって打ち解けていくのか、ぜひワクワクしながら観ていただけたらと思います。また、第1話は謎めいた部分が多く、わからないことがたくさんあると思いますが、そういったことも含めて、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。

金田:“ウルトラマンアーク”というワードにも注目です。なぜ“ウルトラマンアーク”なのか? そういったところも第1話に登場するので、ぜひ注目してご覧ください。

「ウルトラマンアーク」テレ東系6局ネットほかにて7月6日(土)午前9時スタート

(c)円谷プロ (c)ウルトラマンアーク製作委員会・テレビ東京

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