映像化困難と言われた小説家・新庄耕の同名クライムノベルを、綾野剛と豊川悦司のダブル主演で、大根仁監督が実写化したNetflixシリーズ「地面師たち」（Netflixにて世界独占配信中）で、超絶インパクトを残すキーパーソン・川井菜摘役の松岡依都美に注目したい。（※ネタバレあり。以下、ドラマの内容に触れています）
本作は、不動産売買を餌に巨額の金を騙し取る詐欺師集団「地面師」による前代未聞の事件を描くクライムサスペンス。地面師詐欺の道に踏み込む男・辻本拓海を綾野が、巨額詐欺を率いる大物地面師・ハリソン山中を豊川が演じ、北村一輝、ピエール瀧、染谷将太、小池栄子、リリー・フランキー、池田エライザらが共演する。
松岡が演じるのは、ハリソン率いる地面師グループの過去最大のターゲットとなる、港区高輪に存在する市場価格100億円超の広大な土地を所有する尼僧の川井菜摘。都心の一等地だけあり、長年デベロッパーからも狙われているが土地を手放さずにいる地主で、かつては結婚していたが、女性トラブルにより離婚した後、人目を避けるようになり、住職をしている光庵寺にほぼこもりきりとなっていた。だが、探りを入れるべく張り込んだ拓海によって、あるホストに入れ込んでいる事実が判明する。
そんな川井を演じる松岡は、1980年2月9日生まれ、三重県出身の44歳。大阪芸術大学で演技を学んだ後、文学座附属演劇研究所に入所し、座員となり現在に至る。舞台を中心に活躍しながらも、数多くの映像作品で存在感を放っており、2013年には映画『凶悪』で第28回高崎映画祭最優秀新進女優賞を受賞。また、海外ドラマやアニメ映画などの吹替声優としても多数の出演作を誇る。2024年は、本作のほかに、長谷川博己主演の日曜劇場「アンチヒーロー」、映画『正欲』への出演、そして『マダム・ウェブ』で吹替声優を務めるなど活躍の幅を見せている。
本作では、自身のXで「今までに経験した事のないコトをたくさんさせていただきました」と語っている通り、数々の衝撃シーンを繰り広げており、回を重ねるごとに強い印象を残すキャラクターとなっている。（高橋理久）
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