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仮面ライダーレジェンドを“2代目ディケイド”へ…映画『ガッチャード』田崎監督、サプライズ演出で狙った世代交代【一部ネタバレ】

シネマトゥデイ 映画情報 2024年7月29日 8時2分

 映画『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』(全国公開中)を手がけた田崎竜太監督(崎はたつさきが正式表記)がインタビューに応じ、28日に公式発表された門矢士/仮面ライダーディケイド(井上正大)の登場について、演出の狙いや裏話を語った。(以下、映画の内容を一部含みます)

 「仮面ライダーディケイド」は、記憶を失った門矢士が9つの並行世界を旅しながら、各世界の仮面ライダーと共に戦うさまを描いた平成仮面ライダーシリーズ第10作。田崎監督は、テレビシリーズ第1話~第3話をはじめ、『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』などの劇場版を手がけた。

 『仮面ライダーガッチャード』の世界に通りすがった士は、未来から襲来した敵軍団に苦戦する鳳桜・カグヤ・クォーツ/仮面ライダーレジェンド(永田聖一朗)を鼓舞する役割を担った。ディケイドは、スピンオフ「仮面ライダーガッチャードVS仮面ライダーレジェンド」にも登場しており、幼少期にカグヤを助けていたエピソードが語られている。

 田崎監督は「レジェンドの初登場作品にもディケイドが登場していたので、ディケイドで締めることが一つの“係り結び”といいますか、正しい展開という気はしていました」とディケイドの登場について説明。「ディケイドに救われたカグヤには仲間ができて、 あの頃とは違うことを、士が改めて認識させるという構成になりました」と続ける。

 「カグヤは、ディケイドに対して畏怖の念を抱いているので、芝居でもそこが出てればいいなと思いました。課題だったのは、 カグヤがディケイドから何を受け取り、どう立ち直っていくのか。その辺も、本編ではしっかり描けています」

 士は「仮面ライダーディケイド」テレビシリーズ以降もさまざまな世界を旅しては、新たな力を手にしている。歴代仮面ライダーシリーズの中でも異色の主人公である士について、田崎監督は「本当は、士は成長しちゃいけないと思うんです」と持論を述べる。

 「士はさまざまな世界を渡り歩く者なので、謎を秘めたキャラクターのような気がしているんです。 成長とはまた違った、一線を画した存在であってほしい。そういう意味で、他の仮面ライダーとは違う部分を持っていてほしいなと思います」

 士と同じく、カグヤもまた世界を渡り歩く者である。田崎監督は、本作での士とカグヤの会話が、世代交代への “儀式”的なシーンであるとも告白した。「平成の世界を繋いだのがディケイドだとしたら、令和の世界を繋ぐのがレジェンド。レジェンドが2代目として、これから令和仮面ライダーたちを繋いでいく存在になってほしいなと思います。レジェンドがディケイドのような立ち位置になった時、改めて今回の映画を振り返って『あのシーンはそういうことだったのか』と思ってもらえれば嬉しいです」(編集部・倉本拓弥)

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