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赤楚衛二が激変!ワイルドな坂本龍馬誕生の裏側

シネマトゥデイ 映画情報 2024年7月28日 18時2分

 眞邊明人の大ヒット小説を実写化する映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』(公開中)で、AIとして復活する坂本龍馬を演じる赤楚衛二。従来のイメージを一新するようなワイルドで男気のある愛すべき龍馬に変身した赤楚の撮影裏を、本作で初タッグを組んだヒットメーカーの武内英樹監督が明かした。

 17万部突破の大ヒットを記録する同名小説に基づく本作は、コロナ禍真っ只中の2020年の日本を舞台に、首相官邸でクラスターが発生し、総理が急死したことから未曾有の危機に直面した政府の「歴史上の偉人達をAIで復活させ、最強内閣を作る」というプロジェクトの顛末が描かれる。映画『テルマエ・ロマエ』シリーズや、『翔んで埼玉』シリーズなどのヒット作を生み、今年12月に『はたらく細胞』の公開を控える武内監督がメガホンをとった。

 赤楚演じる坂本龍馬は内閣官房長官に任命され、現代人と偉人内閣の架け橋を担う役どころ。スクープを狙うテレビ局の新人記者・西村理沙(浜辺美波)と交流を深めるうちに、偉人内閣の裏に潜む黒い思惑に気づいていく。今年4月に行われた製作報告会では赤楚が役づくりのために約6キロ減量したことを明かしていたが、減量については武内監督と相談のうえ進めることになったという。

 「初めてお会いした時、同じ東宝作品の『六人の嘘つきな大学生』(就活生役)の撮影を終えた後だったのですが、少しぽっちゃりしていたんですね。今回の龍馬は精悍なイメージなので、少し落とした方がいいかもしれないとお話させていただきました。加えて髭を生やそうと。特に髭の力は大きかったように思います。キャラクターを作りやすくなったんじゃないかと」

 赤楚は「撮影半ばぐらいにお酒の席で“赤楚にはカッコ良くなってほしいんだよ!”と言われたことがあったんです。そこで本気で向き合ってくださっていることを痛感して。さらに監督のことが大好きになって、この人を納得させずにクランクアップはできないとギアもまた上がりました」と武内監督の言葉が励みになったことをプレス資料で明かしているが、“カッコ良く”の意図とはどんなことだったのか。

 「ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』しかり、朝ドラ『舞いあがれ!』しかり、どちらかというといわゆる草食系の役のイメージが強かったからそのままだと困るなと。それに、赤楚くんは本当に優しくてイイ人なので。坂本龍馬は諸説ありますが、260年続いた江戸幕府を終わらせた男。それはとてつもないエネルギーと思いがないとできないことだし、激動の幕末を動かしたという熱量を出してほしかった。そういう意味で伝えました」

 武内監督の思いが通じ、初めて行われる偉人内閣の会見シーンでは赤楚がワイルドな龍馬に変貌を遂げ、圧倒的な気迫をもって、土佐弁で目からうろこの名言を連発してマスコミを圧倒。偉人内閣の凄さを見せつける。

 撮影で赤楚とディスカッションを重ねたのは「芝居にどういう癖をつけるのか。龍馬の持つ熱量、マグマみたいなものをどれくらいの温度に設定しようかみたいなこと」だったと武内監督。撮影を経て「普段は温厚なんだけど、芝居のスイッチが入るとすごいなと。衣装合わせの段階では正直、僕の求める熱量まで出すのはちょっと難しいんじゃないかと思っていたから。最初はイマドキの青年かなと思っていたけど、昔気質な男気みたいなものも表現できる器用な俳優さんなんだなとビックリしました」と赤楚の才能に圧倒された様子だ。

 出演シーンの中でとりわけ感銘を受けたのは「屋上で龍馬が理沙と話すシーン」だと言い、「確か撮影の最終日だったと思うんですけど、熱量が凄かった」と思い返していた。理沙が苦し紛れにぶつけた珍問に対する龍馬の回答がトレンド入りする爆笑場面もあり、赤楚だからこその愛すべき龍馬像にたちまち魅了されるはずだ。(取材・文:編集部 石井百合子)

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