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『赤羽骨子のボディガード』威吹荒邦はラウール以外に考えられない!「想像を超えた」とプロデューサー絶賛

シネマトゥデイ 映画情報 2024年8月2日 8時3分

 丹月正光による人気漫画をラウール主演で実写化した映画『赤羽骨子のボディガード』(全国公開中)の加藤達也プロデューサーがリモートインタビューに応じ、ラウールをはじめとするキャストの魅力や、映画製作の裏側を語った。

「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中の原作は、ヤンキー高校生の威吹荒邦が、とある事情で100億円の懸賞金をかけられた幼なじみの赤羽骨子を守るため、彼女にバレることなくボディガード生活を送る究極の“守られ系”学園アクションエンタテインメント。映画は、『変な家』などの石川淳一監督がメガホンをとり、ラウールが主人公・威吹荒邦を演じた。

 原作漫画は、2022年に連載がスタートした。加藤プロデューサーは「どういう風にお話が進んでいくのか、先々のことがそんなに出ていない状況での映画製作でしたが、すごく面白い設定で個性豊かなキャラクターがたくさん登場する話ということは分かっていたので、その部分の魅力を最大限に出していこうとしていきました」と映画化の方向性を改めて振り返る。

 漫画と映画、フォーマットが違う中でも『赤羽骨子のボディガード』の魅力を損なわずに表現できるかが課題の1つだったと、加藤プロデューサーは振り返る。「毎週連載されている漫画なので、2時間にした時の見応えをどう作っていくのかは課題でした。漫画と映画でフォーマットが違うので、2時間の物語にするには見せ方に少し違いを出す必要があります。大切なキャラクターたちの設定を変えないことはもちろん、原作に含まれる青春の雰囲気や恋愛模様、コメディーなどの要素も損なわずに、オリジナル要素とのバランスを取ることは挑戦的でした」

 物語の主人公・威吹荒邦には、Snow Man としての音楽活動はもちろん、モデルとしても活躍するラウールが起用された。加藤プロデューサーはラウールの主演発表当時、「どんなキャラにも負けない“規格外”の存在感が必要だと感じ、ラウールさんにお願いしたいと直感的に思いました」と起用理由を明かしていたが、完成した映画を観て、ラウール演じる荒邦の姿をどのように受け止めたのだろうか?

 「1本の映画として仕上がった時、威吹荒邦役はラウールさん以外には絶対にできなかっただろうと改めて感じました。僕たちの想像を超えるぐらい、存在感はもちろん、お芝居も含めて、実写の世界観で荒邦を見事に作ってくださいました。他のキャストの方々も、ラウールさんがいることで世界観のトーンを掴めたり、それぞれの個性をぶつけられた感じがあると思っています。ラウールさんにこの映画を背負っていただけて、本当によかったです」

 荒邦がボディガードとして守る幼なじみ・赤羽骨子を演じたのは、飛ぶ鳥を落とす勢いの出口夏希。タイトルを飾る絶対的ヒロインに相応しいと起用された出口は、加藤プロデューサーの期待以上に、キュートな骨子を体現してみせた。

「出口さんのクールで大人っぽい要素は他のメディアにも出ていたりするのですが、実際にお話ししてみると本当に明るい方で、周囲の空気を一気に変える天真爛漫さもあったり、この作品でもそういった彼女の魅力がすごく出ていると思います。出口さんが骨子のキャラクター性をより膨らませたことで、チャーミングで素敵な、みんなが本当に守ってあげたいと思えるヒロインが生まれました」

 荒邦をはじめ、3年4組のクラスメイトたちによる多彩なアクションも映画の見どころだ。加藤プロデューサーは、アクションシーンの量が想像以上に増えたことを明かし、撮影を以下のように振り返った。

 「撮影期間やキャストの人数といったさまざまな制約の中で、大変なこともありました。アクションを部分的に見せて、全体のお話を構築する選択肢もあったのですが、皆さんが念入りにアクション練習をしていて、かなり覚えが良かったこともあり、石川監督もアクションシーンを存分に撮れると思いはじめていました。脚本のト書きでも例えば、1行ぐらいしかない、3年4組のキャラクターが全員で戦っているというシーンも、石川監督の手腕でうまく膨らましていただき、全員で骨子を守っているような熱い戦いに仕上がっています」

 年齢層や活躍するジャンルが異なるキャストたちが、役づくりやアクション練習に真摯に向き合い、3年4組のキャラクターを演じた本作。加藤プロデューサーは、「短い期間でしたが、役者さんたちが特殊なクラスみたいな感じで、1か月半の撮影を駆け抜けました。彼らの本当の青春を取り戻すといいますか、キラキラし和気あいあいとした雰囲気がそのまま撮影されている感じもあるので、1か月半を走り切った彼らの青春感が記録されていると思います」と明かし、「ストーリーやキャラクターはもちろん、役者さんたちが全力でやり切った姿も観ていただけるとわかると思いますので、ぜひその辺も楽しんでいただけたら嬉しいです」とアピールしていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

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