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『ロード・オブ・ザ・リング』神山健治による初の長編アニメ映画、吹替版予告が公開!市村正親、小芝風花、津田健次郎ら声優発表

シネマトゥデイ 映画情報 2024年8月23日 4時0分

 アニメ「攻殻機動隊」シリーズなどの神山健治が監督を務める『ロード・オブ・ザ・リング』初のオリジナル長編アニメーション映画の邦題が、『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』に決定し、12月27日に劇場公開されることが明らかになった。あわせて、初映像となる日本版予告編と海外版予告編が全世界で同時公開され、市村正親、小芝風花、津田健次郎ら日本語吹替版キャストが発表された。

 ピーター・ジャクソン監督による実写映画3部作へとつながる本作は、小説「指輪物語 追補編」の一部である、ローハンの最強の王・ヘルムについての記述を膨らませたオリジナルストーリー。実写映画から200年前の“中つ国”を舞台に、騎士の国ローハンの宿命を背負う若き王女・ヘラが、中つ国の運命を左右する伝説の戦いに身を投じる。アニメーション制作は、『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』などで知られる日本のスタジオ「Studio Sola Entertainment」が担当した。

 日本版予告では、実写映画のテーマ曲が鳴り響き、角笛、大鷲、ムマキル、オーク、故クリストファー・リーが実写映画で演じた白のサルマンなどが登場。ラストシーンでは、金色の指輪を集める謎めいた者の姿が映し出される。

 日本語吹替版声優には豪華な顔ぶれが集結。ローハンの偉大なるヘルム王を市村正親、ローハンの運命を託される主人公の王女ヘラを小芝風花、ヘラの幼馴染であり王国の脅威となるウルフを津田健次郎が担当する。

 さらに、実写映画『ロード・オブ・ザ・リング』にゆかりのあるキャストも再集結。王女ヘラを支えるオルウィンを演じるのは、かつてエオウィンの吹き替えを担当した本田貴子。字幕版では、同じくエオウィンを演じたミランダ・オットーがオルウィン役を担当している。さらに、物語で重要な役割を担うオーク・ロット役を、実写映画でメリーことメリアドク・ブランディバック(ドミニク・モナハン)に声を当てていた村治学が務める。そのほか、ローハンの従者リーフ役を神山監督の代表作「東のエデン」などで知られる田谷隼が担当する。

 日本語吹替版キャストのコメント全文は以下の通り。(編集部・倉本拓弥)

市村正親(ヘルム王役)

このような長編アニメーション大作にぜひ出演してみたいと思っていたので、とても嬉しく思います。『ロード・オブ・ザ・リング』3部作が大好きで、主人公のフロド・バギンズの大きな瞳が当時印象的でした。恐れたり、喜んだり、未来を見据えたりと、壮大な冒険が彼の瞳を通して語られました。本作はその200年前が描かれるということで、きっと『ロード・オブ・ザ・リング』の真意に迫れる物語になると思います。

私が演じるヘルム王は、拳ひとつで敵をなぎ倒す“槌手王(ついしゅおう)”と呼ばれるほど強いキャラクターです。今回の予告のアフレコ収録だけで、声がこんなにも枯れてしまうほど全身全霊で演じるパワーが必要でした。本作ではヘルム王とヘラ王女のふたりのエモーショナルなドラマが描かれます。私自身も二人の子の親として、共感できる部分があると思います。皆さん、ぜひ本編の完成にご期待ください。

小芝風花(王女ヘラ役)

『ロード・オブ・ザ・リング』3部作は、公開から20年以上たった今でも新鮮で本当に面白い。ハラハラドキドキのストーリー展開と、“一つの指輪”を巡って人間の欲深さにも迫る素晴らしい作品です。アニメの吹替声優を務めさせていただくのは初めてですが、世界中で多くの方に愛され続けるシリーズの新たな物語の主人公としてヘラ王女に挑戦できることに、とても大きなプレッシャーを感じ、そして一生懸命にやり遂げたい気持ちでいっぱいです。

ヘラ王女は、父親のヘルム王に愛されまっすぐ育ち、馬を乗りこなし剣技にも長けた凛々しい女性。最初は戸惑いながらも、王女として民を守るために王国の危機に立ち向かう、責任と覚悟がある芯の強いキャラクターです。本編のアフレコはもう少し先ですが、『ロード・オブ・ザ・リング』ファンの方にはもちろん、シリーズ初見の方にも楽しんで観ていただけると思います。責任重大ですが、この壮大な物語の完成を、皆さん楽しみに待っていてください。

津田健次郎(ウルフ役)

ファンタジーの王道であり原点。ものすごいエネルギーを投じて製作された、映画史に燦然と輝く『ロード・オブ・ザ・リング』3部作は、強烈な印象を受け当時夢中になりました。今回、世界中で愛され続け、誰もが知るシリーズの最新作に出演できることを、本当に光栄に思います。神山健治監督の魅力は、複雑で哲学的な要素を持ち合わせながら、誰でも楽しめるエンターテイメント作品に仕上げていること。私が演じるウルフは、ただの悪役ではなく彼なりの理由とドラマを抱えているキャラクターです。現実にも通じるテーマで、神山監督がどんな作品に仕上げていくのか、今からとても楽しみにしています。

あの壮大な世界観と躍動感あるアクションと物語をそのままに、アニメーションならではの『ロード・オブ・ザ・リング』になると思います。シリーズが好きな方も、知らない方も、ファンタジーの世界をたっぷりと楽しんでいただける作品になると思います。

本田貴子(オルウィン役)

『ロード・オブ・ザ・リング』の新たな物語に参加できることをとても嬉しく思います。予告収録時、監督から伺ったお話は過酷ながらもとても魅力的で昔読んだ『指輪物語』の世界が蘇りました。私がいただいた役は王女ヘラの侍女オルウィンです。ヘルム王より密命を受け、最後までヘラと行動を共にします。この物語の歯車の一つとなれるよう一生懸命演じさせていただきます。世界中の『ロード・オブ・ザ・リング』のファンの皆さま、新たにこの世界に触れる皆さま、一緒にこのローハンの戦いに期待しましょう!

村治学(ロット役)

お話をいただいた時は大変驚きましたが、とても嬉しかったです。“メリアドク・ブランディバック(メリー)”として日本語吹替で出演した三部作の最初が2001年なので、あれからほぼ四半世紀が経とうとしています。その間、様々な形でロード・オブ・ザ・リングの世界に関わり続けることが出来て本当に幸せです。メリーにとってもゆかりの地、ローハンでの戦いが描かれる今作ですが、これまでとは全く違う役柄で出演されたドミニク・モナハンさんにも感謝!ですね。その変貌ぶりはぜひ劇場でご覧ください!!

田谷隼(リーフ役)

出演のお話をいただく前日に『ロード・オブ・ザ・リング』の解説動画を視聴したばかりだったので、これはヴァラールの導きだったのかもしれません。映画が上映されていた当時小学生だった僕はサウロンの指輪に魅了され、全然関係ない指輪のカプセルトイを回した思い出があります。今回僕が担当させていただくリーフはヘラの従者です。少し臆病なところがありますが、過酷な運命を歩むヘラの支えになろうと頑張る心の優しい子です。僕だったら絶対指輪を運べませんが、リーフは多分ギリギリ運べると思います!

歴代シリーズに負けない作品作りの一助になれるよう頑張りますので、新たな中つ国の物語が皆さまの元に届く日を楽しみにしていて下さい!

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