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「光る君へ」須麻流って結局何者?DAIKI「晴明以外と一度も目が合っていない」

シネマトゥデイ 映画情報 2024年8月25日 21時10分

 吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)で陰陽師・安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)の従者・須麻流役で注目を浴びたダンサーのDAIKI。オリジナルキャラクターでもある須麻流はその出自は終始明かされず、ネット上では一体何者なのかとささやかれていたが、DAIKIがあらためて自身の解釈を述べた。第32回放送後、ドラマの公式Xで公開されたインタビュー動画「君かたり」内で明かした(※ネタバレあり。第32回の詳細に触れています)。

 須麻流は常に晴明のそばに控えながらも劇中ほぼ言葉を発することなく、謎めいた存在。第32回「誰がために書く」では晴明が危篤に陥り、亡くなった際にもやはり傍らに須麻流の姿があった。演じるDAIKIは、反響を呼んだ須麻流のキャラクター、晴明との最後のシーンをこう振り返る。

 「わかんないんですけど、自分でも最後まで正直。ただ、ある意味、僕だからこそ任せていただいてるっていうのを日に日に感じるようになって。それはなぜかっていうと式神説があったりとか、晴明にしか見えていない説があったりとか、他の共演者の方々と最後まで目が1回も合っていないんですよね。それを自分の周りの見てくれている方とか、応援してくれている方々が『なんかすごい気になる』って言ってくれているんです。僕のこの体で僕なりの表現力だからこそ、いろんなことを考えさせるというか。っていうのを楽しんでもらえるのは僕だからこそできるのかなっていうすごい自信が最初に芽生えて、役をいただいた時に。『こうだよ』とか『人間だよ』とかはわからないですけど、はっきり言わずに自分のイメージを作りすぎず、とりあえずユースケさんが演じる晴明の親友でもあり従者でもありっていう役をずっとイメージをして最後まで臨もうというか。結局、最後親友としての気持ちが強いみたいな感覚でしたけど、あのシーンは。それでやってきたっていうところは大きいですかね」

 一方、晴明を演じたユースケは須麻流について「僕の大事な相棒っていうか、片割れっていうか、2人で1人って感覚でやってました」といい、「だからDAIKIくんが須麻流でいてくれたら調子もいいし、ちょっと自信も持てるっていうか、晴明としてね。でも、いてくれない日とかも結構多くて(笑)、「いつもいるんじゃなかったの?」みたいな。世間では実は僕にしか見えていない式神なんじゃないかとか、そういう風に言われたりとか。それを否定も肯定もするつもりはないし、僕自身は須麻流は大事な相棒、右腕、頼りになる相方っていうことでやっていましたけど」と解釈を語っている。

 ユースケ演じる晴明と共に初回から登場した須麻流を演じ切り、「最後の最後に本当に泣いちゃいました。本当に最後っていう気持ちが1番気持ちを乗せられるなと思って」としみじみ心境を語るDAIKI。

 「この1年、温かいスタッフのテクニカルの皆さんとユースケ(・サンタマリア)さんと過ごした日々を思い返しながら、かける思いがやっぱり僕なりにすごい強く持っていて、やっぱり大河ドラマ史上、障害のある俳優というか人が初めて挑戦するっていうのをお聞きして、僕もそういうところに出てナチュラルにしていきたいというか。そういう啓発的な番組だけじゃなくて、僕は大好きで俳優をやっているし、表現することが大好きでここにさせていただいているので、そういう光景を当たり前に次の世代、その次の世代にしていきたいっていう。一歩目を踏めたっていうことが本当に幸せで。なので、今回も挑戦する気持ちで毎回来ていて、気づいたら1年間経っちゃったみたいな感じで本当に幸せでした」と1年にわたる撮影を述懐する。

 なお、DAIKIの起用理由について制作統括の内田ゆきは「オーディションに来ていただいた折の、明るく積極的な雰囲気が須麻流役に望ましいもので、ユースケ・サンタマリアさんとのコンビもしっくりくると予想できたこと。そしてダンスのキャリアからか、ご自分を表現したいという思いが強く、さらにスキルもお持ちであることを実感したからです。セリフは多くはないですが、視線のお芝居が効いていて、須麻流という名前(スバルの意)のごとく、キラリと光る存在感は素晴らしいと実感しております」と語っていた。(編集部・石井百合子)

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