綾野剛と豊川悦司がダブル主演を務めるNetflixシリーズ「地面師たち」(独占配信中/全7話)に登場する、なりすまし役の老人にふんしている五頭岳夫の演技がリアルすぎると話題になっている。
新庄耕の同名クライムノベルを大根仁監督が実写化した「地面師たち」は、不動産売買を餌に巨額の金を騙し取る詐欺師集団「地面師」たちの欲にまみれた事件を描くクライムサスペンス。Netflixの日本トップ10で初登場1位を獲得して以来、5週連続で首位を記録している。
五頭が登場するのは第1話。地面師グループが狙う物件の取引が行われる重要なシーンで、五頭は小池栄子が演じる地面師グループの手配師・麗子によってキャスティングされたなりすまし役・島崎健一(本名は佐々木)にふんしている。土地の所有者である島崎になりすまし、不動産業者から本人確認のための質問を受けるシーンでは、事前に練習していた質問にもたどたどしく答えるなど、頼りないありさまで同席していた交渉役・辻本(綾野剛)らをハラハラさせる。
SNS上では五頭に対し、「演技うますぎてガチでハラハラしたわ(笑)」「『本物の一般のお爺さん連れて来たの!?』って最上級のリアルなお芝居」などリアルな演技を絶賛する声が多く上がった。中でも島崎の「ライフの方が安いので」というセリフは、本作の名セリフの一つとして話題となっている。
リアルすぎる老人を演じた五頭は、1948年生まれの76歳。数々の映画やテレビドラマに出演経験があり、ホームレス役にふんすることが多く、そのほかにも映画『凶悪』で生き埋めにされる老人、ドラマ「アンナチュラル」で目撃者の釣り人などを演じた。最近ではNHKの連続テレビ小説「虎に翼」に、淡々と授業して生徒の眠りを誘ってしまう講師として出演した。(今井優)
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