1993年にテレビ放送された、スタジオジブリの長編アニメーション『海がきこえる』のビジュアルブック「海がきこえる THE VISUAL COLLECTION」が、10月25日に発売されることが決定した。
作家・氷室冴子がアニメ情報誌「アニメージュ」で連載した小説を、スタジオジブリがテレビスペシャル用として制作した本作。高知を舞台に、地元で平凡に暮らしていた杜崎拓、東京から転校してきた武藤里伽子ら高校生男女のかけがえのない日々を描いた同作品は、「スタジオジブリ若手制作集団」名義のもと、望月智充監督、近藤勝也作画監督、田中直哉美術監督らが結集して作り上げた。
1993年5月5日、日本テレビ系での初放映以降も名作として語り継がれ、2024年3月には、東京・渋谷の Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下 でリバイバル上映。連日満員でロングランヒットを記録した。
初放送から31年の時を経て刊行される本書では、現在集め得る限りの膨大なビジュアルを惜しみなく投入。望月監督が選んだベスト30カットでつづるフィルムストーリー、美麗な画質による各種カラーイラスト、キャラクター設定画、美術設定画などに加えて、「アニメージュ」での原作連載時に描き下ろされた実に140点にも及ぶ近藤勝也による挿画を、未使用分も含めて初の全点カラー収録。さらに、近藤所蔵のスケッチブックから、連載以前に描かれたキャラクター素案や、当時の貴重な資料も初掲載する。
巻末ギャラリーでは、当時のポスター、チラシほか宣材類、歴代商品のカバーやジャケット、グッズ類などの絵柄を一挙掲載。望月監督、近藤作画監督、高橋望プロデューサーへの、制作当時と本書のための新規取材インタビューも収録する豪華仕様となった。さらに、本書の刊行を記念して、今秋、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下 での特別上映も予定している。
「海がきこえる THE VISUAL COLLECTION」10月25日発売 定価:3,520円(本体3,200円+税)
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