お笑い芸人のやす子が30日、都内で行われたアニメーション映画『きみの色』(公開中)の初日舞台あいさつに登壇。9月2日に迎える26歳の誕生日を前に登壇者から花束が贈られ「落とし穴以外のサプライズは初めて」と感激した。
本作は人が色で見える高校生のトツ子が、同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女きみと、街の片隅にある古書店で出会った音楽好きの少年ルイとバンドを組み、絆を育んでいくストーリー。イベントにはやす子のほか、主演声優の鈴川紗由、高石あかり(※高は「はしごだか」)、木戸大聖と、山田尚子監督も登壇した。また初日を祝し、新海誠監督、松岡美優からのメッセージも紹介された。
やす子は本作で声優に初挑戦。「こんな作品に出られて光栄です。アフレコは初めてで緊張したんですけど、監督に『いつも通りやってください』って言われて、自由に楽しくできました」と感想を述べる。マネージャーからは「『はい!』だけはやめてくれ」と声をかけられたといい、「それを言うと、やす子になってしまうからって。でも、怖じけずに最後までできて、素敵な経験をさせてもらえました。楽しかったです」と振り返った。
山田監督はそんなやす子について「初めましての時から、『楽しくやりましょう』って言っていただいて、アドリブまでしていただいて」とアフレコ時、元気一杯のやす子の雰囲気に救われたと回顧。「吹奏楽部の設定で、『お太鼓~重たいよ』ってアドリブで突然歌い出したりして、瞬発的にこういうのが出るんだって感動してしまいました」と話すと、やす子は嬉しそうな表情。劇中のアドリブで歌った歌をその場で披露しつつ、「なぜか(この歌が)降りてきたんです」と笑顔を見せた。
また、9月2日に誕生日を迎えるやす子を登壇者が祝福する一幕も。木戸から花束を受け取ったやす子は「落とし穴以外のサプライズは初めて」と感激し、「嬉しいです。キアヌ・リーヴスと同じ誕生日なんです。26歳になります。恐れ多いです」とコメント。26歳の抱負について「一つ一つのことをコツコツ真面目にやっていきたいです。マネージャーさんにお願いしたいことも一つあって、26歳はたくさんお休みをもらいたいです!」と話して会場を盛り上げた。
さらに、山田監督に鈴川、高石、木戸から初日のお祝いとして花束や写真をプレゼントする演出も行われた。鈴川は監督に感謝の気持ちをしたためた手紙を贈り、「監督と出会えて本当に幸せです。監督からいただいた体験は私の宝。何者でもなかった私をトツ子として迎えていただいて感謝しています」と読み上げて涙を見せていた。(取材・文:名鹿祥史)
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