伊藤沙莉が主演を務める連続テレビ小説「虎に翼」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)第111回が2日に放送され、塚地武雅が演じる弁護士・雲野六郎の最後のセリフが注目を浴びた。
雲野は、主人公・佐田寅子(伊藤)が弁護士時代に働いていた雲野法律事務所の代表で、人情に厚いキャラクター。この日の放送では、昭和34年11月、雲野が原告代理人を務める「原爆裁判」の約4年間・27回にも及ぶ準備手続が終了し、第1回口頭弁論が翌年2月8日に行われることが決まった。その報告を兼ねて轟(戸塚純貴)とよね(土居志央梨)の事務所を訪れた雲野は、働きすぎだと身体を心配されたが「まだまだ働かねば」「決して風化させないためにも、今動かなければ」と決意を新たにした。
そして、梅子(平岩紙)からおにぎりを食べていかないかと誘われた雲野。礼を言いながら「いや~、私はおにぎりが大好きなんだ」と梅子が握ったおにぎりを手にした瞬間、苦しそうな表情でばたっと後ろに倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまった。
突然の展開に驚きが広がる中、雲野が発した最後の言葉「私はおにぎりが大好き」が注目の的に。「そういえば塚地さん、裸の大将でしたね」などと、「裸の大将」シリーズで塚地が演じる山下清のセリフとのリンクが反響を呼んだ。また、朝ドラ放送直後、塚地は続く番組「あさイチ」にゲスト出演。オープニングで「天国からお届けしております」とボケをかまし、「クッソ吹いたw」などと視聴者の笑いを誘った。
塚地は自身のSNSでも「雲野六郎を演じさせてもらいスタッフ、共演者の皆様に感謝です! 多くの視聴者の方にも雲野先生! と街でお声掛け頂いたり、Xにコメントを頂いたり嬉しい限り! これからは天国から佐田くんや山田くん、轟くんや岩居くんの活躍を見守ります! ありがとうございました!」と感謝のメッセージを送っている。
朝ドラ・110作目の「虎に翼」は、女性法律家の先駆者である三淵嘉子さんをモデルとしたオリジナルストーリー。日本初の女性弁護士で後に裁判官となった一人の女性が、困難な時代に道なき道を切り開き、苦境に立たされた人たちを救うために奔走する姿を描く。放送は今週を含めて、残すところあと4週間となった。(清水一)
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