テレビ東京系の人気ドラマを、主演・松重豊の監督・共同脚本で映画化する『劇映画 孤独のグルメ』(2025年1月10日公開)が、10月2日から韓国・釜山で開催される第29回釜山国際映画祭に出品されることが正式決定した。また、韓国が本作の舞台のひとつとなることも明かされ、主人公・井之頭五郎(松重)が韓国にたたずむ“孤独カット”が公開された。
「孤独のグルメ」は、原作・久住昌之、作画・谷口ジローによるハードボイルドグルメ漫画のドラマ化作品。輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎が、営業先でふらりと立ち寄った食事処で、食べたいものを独り自由に食す様子を映し出し、松重の大胆な食べっぷりや、情緒あふれる五郎の心の声が多くの共感を生み、シーズン10まで放送される長期シリーズとなった。
原作の翻訳版はヨーロッパやブラジル、中国、台湾、韓国で発売され、中国ではウェブドラマ化、台湾では舞台化されるなど、その人気は日本国内だけにとどまらない。2018年には、五郎が韓国を訪れる出張編も放送。この回が韓国で放送されると「孤独のグルメ」人気に火が付き、同年韓国で最も人気のあった海外ドラマに送られる「Seoul Drama Award 2018」の招待作品賞を受賞している。
韓国のファンにとっても待望となる劇映画版は、釜山映画祭において、芸術性に富んだ新作や国際的に評価された作品が選出された「オープンシネマ部門」での出品となり、メイン会場となる釜山シネマセンターの野外スクリーンで上映。さらに、2025年3月より同国での配給も決定している。
映画祭出品と韓国配給を記念して、劇中から、韓国の“孤独カット”も公開。すでに、五郎が究極のスープを求めてフランス・パリを訪れることが明かされている本作だが、なぜ五郎は韓国でも“腹減り顔”をしているのか。映画のスケールに期待がかかるカットとなっている。
主演・監督の松重も「来年1月の日本公開に先駆けて韓国釜山の映画祭で上映されますこと、誠に光栄です。また韓国でこの番組を愛していただける方が多いことも本当に名誉なことだと思っております」と、映画祭出品の喜びを明かすと共に「ですから韓国が物語の重要な舞台になることは自然の流れでした。言葉は違えども、食べ物を通して心を通わせるエピソードは笑いとともに皆様にお届けできること請け合いです。あらゆる意味で集大成とするべく井之頭五郎ことわたくしがメガホンをとりました。韓国の皆さん、楽しみに待っててくださいね」と韓国も本作の舞台であることをサラリと明かしている。(編集部・入倉功一)
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