現地時間5日、第49回トロント国際映画祭でオーランド・ブルーム主演映画『ザ・カット(原題) / The Cut』のワールドプレミアが行われた。計量前のボクサーの壮絶な減量を描いた本作に、オーランドは約84キロあった体重を約69キロまで落として挑んだ。
『フローズン・タイム』『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』のショーン・エリス監督が活写したのは、現役引退から10年を経てタイトルマッチに臨むボクサーの姿。しかし本作がユニークなのは、ボクシングの試合そのものではなく、試合前の計量のための壮絶な減量に焦点を絞った点だ。
挑戦者が試合直前に突然死したことからチャンスに飛びつき、代わりに出場を決めたボクサー(オーランド)だったが、彼は出場可能な体重を大幅にオーバーしていて……。わずか6日間で規定体重に達するため、グレーなことでも何でもするトレーナー([ジョン・タートゥーロ)と共に行う減量は命すら危険にさらすもので、時に直視するのが困難なほど壮絶だった。
上映後のQ&Aに登壇したオーランドによると、本作は逆順撮りだったとのこと。最初に最大限減量した状態で“最後の計量シーン”を撮影し、少しずつ体重を増やして、減量前の状態へとさかのぼっていったのだという。筋肉質でありながらガリガリにへこんだおなかに、全ての水分を絞り出してミイラのようになった顔からも、オーランド渾身の一作であることがわかる。(編集部・市川遥)
第49回トロント国際映画祭は現地時間15日まで開催
【関連情報】
・まさに美男美女!オーランド・ブルーム&佐々木希フォトギャラリー
・『ジョーカー2』で再びガリガリに…ホアキン、壮絶減量は「これが最後」
・幽霊視点のホラー映画…スティーヴン・ソダーバーグ新作が面白い【第49回トロント国際映画祭】
・R指定でも不可…『ジョーカー』ヤバすぎ浴槽シーンがカットされていた
・これがイケメンの遺伝子!オーランド・ブルームが三世代ショット公開
・『ロード・オブ・ザ・リング』から20年!オーランド・ブルーム、変わらぬ弓の腕前を披露