映画『スター・ウォーズ』シリーズの悪役ダース・ベイダーの声を担当した俳優ジェームズ・アール・ジョーンズさんが現地時間9日、米ニューヨークの自宅で亡くなった。93歳だった。Varietyほか各メディアが報じた。
ジョーンズさんは1931年1月17日、米ミシシッピー州アーカバトラ生まれ。ミシガン州立大学で演劇を専攻後、21歳でニューヨークに渡りブロードウェイで活躍した。1964年に『博士の異常な愛情』で映画デビューを果たすと、1970年には『ボクサー』でアカデミー主演男優賞にノミネートされた。
彼の名前を一躍有名にしたのは、ジョージ・ルーカス監督による『スター・ウォーズ』シリーズだ。エピソード4にあたる『スター・ウォーズ/新たなる希望』(1977)からシリーズ屈指の悪役ダース・ベイダーの声を担当しており、オリジナル三部作以降も、スピンオフ『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)、エピソード9『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)で同役を再演。2022年にベイダー役からの引退を発表し、ドラマ「オビ=ワン・ケノービ」(2022)に登場したベイダーの声は、ジョーンズさんのアーカイブ音声をもとにAIが作り上げた。
また、ディズニーの人気アニメーション『ライオン・キング』(1994)では主人公シンバの父・ムファサの声を演じており、2019年の超実写版でもムファサ役を続投している。このほか、『コナン・ザ・グレート』(1982)、『星の王子ニューヨークへ行く』(1988)、『フィールド・オブ・ドリームス』(1989)、『レッド・オクトーバーを追え!』(1990)など数多くの話題作に出演した。(編集部・倉本拓弥)
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