映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』で新キャラクターのアグネス・ギーベンラート役を務めた声優・桑島法子が20日、新宿ピカデリーで行われた特別版上映記念舞台あいさつに出席。桑島といえば、「ガンダムSEED」シリーズで担当したキャラクターがいずれも死亡したことから、“死亡フラグ声優”とも呼ばれており、イベントでは、福田己津央監督がアグネスも実は死亡する予定だったことを明かした。舞台あいさつには、キラ・ヤマト役の保志総一朗、マリュー・ラミアス役の三石琴乃も出席した。
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』特別版は、今年1月公開の劇場上映版から500カット以上のアップデートを行い、異なるエピローグカットを追加した作品。『機動戦士ガンダム SEED FREEDOM』は、観客動員290万人、興行収入49億円とガンダム映画シリーズの歴代最高成績を記録している。
桑島が声を当てたアグネスは、シン・アスカたちと同期のザフトパイロットで、「月光のワルキューレ」の異名を持つ。桑島が過去シリーズで担当したステラ・ルーシェ、フレイ・アルスター、ナタル・バジルールといったキャラクターは、全員劇中で亡くなっているため、公開前にはファンの間で「アグネスも死ぬのでは……」と話題になっていた。
福田監督は「本当には死ぬと思っていたでしょ?」と桑島に振ると、「わたしも最初はお亡くなりになると聞いていたんです」と答える。すると福田監督は「後半、ちょっと構成を変えたんです」と語り出し、「本当は(アグネスは)シュラに殺されるはずだったのですが、シュラがアスランにかなりひどい形で負けたので、アグネスにシリアスな展開をねじ込めなくなって『これは死なないな』ということになった」と裏話を披露すると、会場は大いに盛り上がっていた。
特別版では、500カット以上ものアップデートが行われた。福田監督は「初見でも20カット以上はすぐ観てわかると思う」と語ると、「メカシーンも直しています。最後の戦闘シーンは、フリーダムもジャスティスも、デスティニーも直しました。ヒットしてくれたおかげで予算もついたので、通常の(パッケージ版の)修正よりも多くやりました」と必見であることを強調していた。(磯部正和)
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