第49回トロント国際映画祭でコメディー映画『フレンドシップ(原題) / Friendship』がお披露目された。「海賊になった貴族」など多くのドラマを手掛けてきたアンドリュー・デヤング監督の長編映画デビュー作で、『アントマン』シリーズのポール・ラッドがちょっと不気味な隣人に執着されるお天気キャスターを好演している。
主人公は、他人との距離感が微妙に狂っているため友達がおらず、家族以外との人付き合いがないクレイグ・ウォーターマン。宅配便の誤配送をきっかけに隣人のお天気キャスター・オースティン(ポール)と知り合い、フレンドリーなオースティンはクレイグを町の冒険や仲間たちの集まりに誘って、二人は急速に友情を育む。しかし、クレイグは持ち前の空気の読めなさを発揮し、さらにはオースティンの職場にまで現れるなど執着を強め、破滅へと向かうことになる。
オースティンのカリスマ性に魅了されて間違った距離感でアプローチしてしまうクレイグにふんしたのは、コメディアンのティム・ロビンソンだ。人付き合いの苦手な人間特有のぎこちなさをこの上なくリアルに演じており、不気味だけど憎めない彼の姿にプレス試写では笑いが絶えなかった。クレイグの妻役はケイト・マーラ、息子役は『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』や『シャザム!』のジャック・ディラン・グレイザーが務めた。デヤング監督は脚本も執筆した。(編集部・市川遥)
第49回トロント国際映画祭は現地時間15日まで開催
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