俳優の山田裕貴が19日、都内で行われた映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』の吹替キャスト発表トークイベントに出席。本作の日本語吹替版で、ジョーカーと対峙する検事ハービー・デントの声を担当することが発表された。イベントには、映画感想TikTokクリエイターのしんのすけも登壇した。
本作は、孤独な大道芸人の男アーサー(ホアキン・フェニックス)が悪のカリスマ=ジョーカーへと変貌するさまを描いた『ジョーカー』の続編。前作から2年後を舞台に、謎めいた女性“リー”との出会い(レディー・ガガ)をきっかけに、ジョーカーの狂気が再びゴッサムに広がっていく。
山田は「前作を観てハマったんです。共感することが多く、好き好き言っていたら今、ここに立たせてもらっています」と照れ臭そうにあいさつ。「好きすぎるとリスペクトが勝り、俺がやったらダメだという気持ちになってしまう。でも好きな作品に出て嬉しくないわけがない。『ジョーカー』の世界観に入れるのが嬉しかった」と感想を述べた。
オファーをもらった当時の心境について、山田は「最初は『誰、どれ?』が第一声。ジョーカーの声を担当している平田(広明)さんから『責任重大だぞ』というメッセージをいただいて……。数々の作品でご一緒させてもらっている平田さんから、プレッシャーを重く、どん! とかけられながらアフレコをしました」とユーモアを交えつつ話した。
アフレコ収録について聞かれると、山田は「検察側でジョーカーを追い込んでいく役柄なんです。ジョーカーの方を向くわけではなく、声色を荒げるわけでもない。つかみどころのない役だなと思いました。トッド・フィリップス監督がどういう狙いでそうしているのかを最後までつかみとることが難しかったです」と回顧。「ハービー役を自分の思うように演じようとはせず、シンプルにオリジナルの声色を踏襲しながら演じました」と振り返った。
山田は本作のロンドンプレミアに参加予定で、ホアキンに会うのを楽しみにしているとのこと。「会えるんですよね。やばいですよね。緊張します。自分が(ホアキンに会う)そういう人生を歩むとは思っていなかったから、何を話そうって。一応僕も(国際的に人気の)『ゴジラ-1.0』に出演していたので、『ゴジラ-1.0』は観ましたかとだけ、聞かせてもらおうって思っています」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は10月11日全国公開
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