俳優の戸塚純貴が13日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画『スオミの話をしよう』（公開中）の初日舞台あいさつに、主演の長澤まさみをはじめ西島秀俊、松坂桃李、瀬戸康史、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎、宮澤エマ、三谷幸喜監督と共に出席。長澤にスタッフと勘違いされたエピソードを明かした。
本作は、映画『記憶にございません！』以来、5年ぶり9本目となる三谷幸喜監督のオリジナル長編映画。ある日突然失踪したスオミ（長澤）の現在の夫である著名な詩人・寒川しずお（坂東彌十郎）と、4人の元夫たちが、スオミの失踪の理由を探るなかで、彼女の真実の姿を追い求めるミステリー・コメディ。
戸塚は、身勝手な芸術家・寒川の世話係である乙骨直虎（おっこつなおとら）役で出演。現在放送中の連続テレビ小説「虎に翼」で、伊藤沙莉扮する主人公・寅子の同級生・轟太一を好演して注目を浴びているが、三谷組は初参加となる。
満員の客席を見渡した戸塚は「この日を楽しみにしていました。改めてここに立たせていただいて、本当に素晴らしい作品に参加させていただいたんだなと実感しています」と感無量の表情を浮かべると「三谷組に参加したくて役者やってきたようなものなので、目標がなくなってしまいました」と念願かなっての出演となったことを強調する。
さらに戸塚は「三谷監督はもちろんですが、こんなに素晴らしい先輩方に囲まれて、ご褒美みたいな現場でした。役者を続けてきてよかったです」としみじみ語るも、「思い出したことがあります」と主演の長澤を見つめる。
不思議そうな表情で戸塚を見ていた長澤に「長澤さんとの共演は久しぶりだったのですが、最初にごあいさつしたとき、スタッフさんに間違われたんです」と告白。長澤はそのときのことを思い出したようで「ミュージカルシーンの稽古を一人でやっていたとき、わたしの後の順番だった小林（隆）さんと戸塚さんがいらっしゃったんです。そのとき、小林さんと久々にお会いしたので夢中になってしまって……」と苦笑い。
戸塚は「小林さんのマネージャーさんかと思ったんですよね？」と笑うと「その最初のやり取りで乙骨の人生が決まった感じで、グッときました」と乙骨の役づくりに生かせたと語り、客席を盛り上げていた。（磯部正和）
【関連情報】
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