三谷幸喜監督・長澤まさみ主演の映画『スオミの話をしよう』(公開中)でメイン舞台となるのが、主人公スオミ(長澤)の現在の夫で詩人の寒川(坂東彌十郎)が暮らす豪邸。同セットの一部の裏側を、三谷監督が14日に自身のXに投稿した撮影日誌の中で明かしている。
本作は、突然失踪したスオミ(長澤)の行方を巡り、彼女の現・元夫たちが集結して事件解決に奔走するうちに、思わぬ事実が浮かび上がっていくミステリー・コメディー。物語は、スオミの失踪を知った刑事ら4人の元夫たち(西島秀俊、松坂桃李、遠藤憲一、小林隆)が寒川の邸宅に集まるところから幕を開ける。
寒川邸は映画の第二の主人公と言っても過言ではなく、三谷監督や美術スタッフのこだわりが詰め込まれている。寒川邸の中でもメインとなるのはリビングだが、14日に三谷監督が触れたのはリビング以外の部屋のディテール。三谷監督のXによると、書斎には筋トレマシンに加えて酸素カプセルが置かれている設定で、デスクの散らかり具合は三谷監督の自宅の机の上をイメージしたという。これらは湾岸スタジオに建てられた。
ちなみに、8月28日の投稿によるとリビングは「お金持ちの大豪邸のイメージ」。高い天井、大きな窓、ピカピカの床面、そして装飾品の多さで家の主人の品のなさを強調。柿ピーが入っているのは何とアンモナイトの器だ。さらには、寒川はいたるところに自分の写真を飾っている。芸達者な顔ぶれが繰り広げる贅沢なアンサンブルはもちろん、三谷ワールドを形作るユニークな小ネタの数々を発見するのも一興だ。(編集部・石井百合子)
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