橋本環奈がヒロイン・米田結(よねだゆい)を演じる連続テレビ小説第111作「おむすび」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか ※土曜日は1週間の振り返り)がスタートした。主題歌「イルミネーション」は、作品の舞台となる平成の時代に絶大な人気を誇り、数々のヒット曲を放ったB'zが担当している。脚本の根本ノンジ、そして制作統括の宇佐川隆史が、主題歌への思いを語った。
本作は、福岡県・糸島で農業を営む両親や祖父母と暮らしていた平成元年生まれのヒロイン・米田結(橋本)が、ギャル文化と出会ったことで、“ギャル魂”を胸にやがて栄養士となり、現代人が抱える問題を食の知識とコミュ力で解決しながら、縁や人をむすんでいく“平成青春グラフィティ”。初週は、金髪・ミニスカなどド派手ファッションに身を包んだギャルたちとの交流を通じ、結が“ギャル魂”に魅せられてゆく姿が描かれる。
B'zの主題歌起用の理由について、宇佐川は「今たいへんな時代だけど、頑張ろうという曲がB'zさんの中にあるんです。その曲を聴きながらこのドラマの企画書を書きました。『心配ない、問題ない』と歌われるんです。これこそギャルマインドであり、私たちがドラマの中で伝えたいことだと思いました」と語り、B'zの楽曲が主題歌を依頼するきっかけになったことを明かす。
その宇佐川からB'zの主題歌起用について、「(受けてくれるかわからないが)一応当たってみます」と声をかけられた時から、心待ちにしていたという根本。「昔から大好きだったんです。もともと好きだったので、主題歌になると聞いた時は本当に嬉しかったです」と振り返る。好きな曲は「ALONE」だそうで、「昔から、もうカラオケで何千回も歌っていると思います」と熱く語る。
それだけに、主題歌が決まり、最初のデモを聴いた時は「B'zサウンドでありながら、『おむすび』というドラマにすごくフィットしていてすごいと思いました」と楽曲の良さに感動を覚えたと明かす。「歌詞の内容も台本を読んでいただき、稲葉浩志さんが作詞してくださり、松本孝弘さんが曲をつけてくださったんです。B'zと一緒に作った嬉しさがありました」と振り返った。
宇佐川も、前述した企画書のエピソードや主題歌への思いを依頼時にB'zの2人に伝えると彼らから逆に「朝ドラの主題歌なんて光栄です」と喜んでもらえ、感動したという。「決まってとても嬉しかったと同時に、これは責任重大だなと思いました」と明かした。(取材・文:名鹿祥史)
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