お笑い芸人の友近と山本博(ロバート)が24日、東京・内幸町のワーナー・ブラザース映画試写室で行われた、吹き替え声優を務める映画『ビートルジュース ビートルジュース』公開直前イベントに出席、それぞれが過去に行ったコントが今回のキャスティングの決め手だったということもあり、「やってて良かった!」と笑顔を見せた。
本作は、『チャーリーとチョコレート工場』をはじめ、数々の話題作を手掛ける鬼才ティム・バートン監督の出世作となる1988年の映画『ビートルジュース』の36年ぶりの続編。前作から35年後のハロウィンを舞台に、死後の世界で“人間怖がらせ屋”を営むビートルジュース(マイケル・キートン)たちが巻き起こす大騒動を描き出す。本作で友近は死後の世界の受付係の吹き替えを、そして山本は死後の世界のクリーニング屋の吹き替えを担当した。
ピンクの衣装で登壇した友近は「受付嬢ということなので、この格好をさせていただいたんですが、アフレコのときもこの格好でやらせていただきました」と説明。ブルーのエプロンをつけた山本も「一緒だったんですね! 実は僕もこの格好だったんですが、なぜ、この格好をしなくてはいけないんだろうと思ってました」と笑いながらも、衣装を着て気持ちから役づくりに入るという今回の収録に「なかなかないですよね」としみじみ。同時に「いざ(本編)映像を観たら全然違う格好でしたけどね」と付け加えて会場を笑わせた。
今回のオファーの決め手となったのが、それぞれが過去に「受付嬢」「クリーニング屋」と、役柄にちなんだコントをやっていたから。そのことに友近は「コントをやっていたからというのも面白いオファーだなと思いましたし、私がコントでやったキャラとはまったくキャラが違うんですが、そういうことをやっていると、こういう話が舞い込んでくるんだというのはビックリでしたね」と驚いた様子。
対する山本も「自分が覚えてないくらいのクリーニング屋のコントを拾っていただいてありがとうございます」と感謝の思いを語ると、「あれは、ルミネtheよしもとができた初期の頃に、毎月新ネタのコントを10本くらいやらされていた時の中の1本だったんですけど、自分でもどんな内容だったか覚えてないくらいのコントなんですよ。でも一個だけ覚えてるボケが、(メンバーの)秋山がクリーニング屋をやっているんですけど、僕が持っていったデニムがゴムに替えられてしまって。なんでこんなことしたんですかと。そんなボケがありました」と振り返った。
そしてあらためて「アニメの声優はやったことがあるんですが、今回は実写の人に声を当てるということでちゃんとできるだろうかと不安だったんですけど、思ったよりは馴染(なじ)んでいたのでホッとしました」と振り返った山本。友近も「完成形を見ると感激しますよね。やっているときは不安に感じるんですけど、完成するとうまいことなったなと思いました」とコメント。
また山本は、ビートルジュースの声を担当する山寺宏一とテレビ番組で共演しており、「あれ博くんだったんだ!」と言われたとのこと。さらに劇中では山本のツッコミとしてよく出てくる「なんだぁ~」を織り込んでいるとのことで、「それも気付いていただけたら」と呼びかけ。ちなみに、ロバートでは、いたずら好きでお騒がせキャラの秋山が「ビートルジュースっぽい」と語った山本。さらにビートルジュースの部下であるボブは「横でニヤニヤしている感じが馬場っぽい」と感じているという。
そんな本作、友近も「ホラーというよりはコメディーなので楽しく観られると思いますし、死後の世界でも面白いことを繰り広げられるんだなと思ったらなんだか怖くなくなったというか。そういう世界を味わってみて、またもうひとつ違う世界が待っているんだと思うと、ワクワクするというか。そういった映画だと思うのでぜひご覧いただけたら」と観客にメッセージを送った。(取材・文:壬生智裕)
映画『ビートルジュース ビートルジュース』は9月27日より全国公開
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