映画『トランスフォーマー/ONE』(全国公開中)を手がけたジョシュ・クーリー監督がリモートインタビューに応じ、長編映画デビュー作『トイ・ストーリー4』(2019)での経験が活きたという本作の物語について語った。
『トランスフォーマー』シリーズ最新作は、トランスフォーマーたちの故郷であるサイバトロン星を舞台にした3DCG映画。後にオプティマス・プライム&メガトロンとして敵対することになる労働ロボットのオライオンパックス&D-16の友情を、トランスフォーム(変形機能)の起源とともに描き出す。
『トイ・ストーリー4』でおもちゃのウッディとバズの友情を描いたクーリー監督は、長編2作目でもロボット同士の友情物語に挑んだ。『トイ・ストーリー4』での経験が「全て役に立ちました」と振り返り、「どちらも主役の二人が最後に別れる話でもありますからね(笑)」と笑って見せた。
『トランスフォーマー』実写映画シリーズは、人間のキャラクターを軸に物語が進んでいったが、本作に人間は一切登場しない。「この映画のおもしろいところは、トランスフォーマーに人間の感情や関係性を含めることができたことです」とクーリー監督。「トランスフォーマーたちの前日譚なので、人間は必要ありませんでした。トランスフォーマーに人間関係を反映させることは、『トイ・ストーリー4』でおもちゃに人間の感情をもたせたことと同じなのです」
興行成績次第では続編も大いに期待できるが、クーリー監督は「この作品は、続編ができなくても単独映画として機能できるように製作しています」と冷静だ。「(続編は)『トランスフォーマー/ONE』の成果を見て、スタジオが興味を示すかどうかだと思います。トランスフォーマーたちは最終的に地球へと向かうので、起こりうる物語はたくさんあります」(編集部・倉本拓弥)
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