三谷幸喜監督・長澤まさみ主演の映画『スオミの話をしよう』(公開中)の終盤に登場する、松坂桃李演じるYouTuber十勝左衛門が所有する小型飛行機でのシーン。同シーンで小型飛行機にパーティ・グッズが飾り付けられている理由、それが撮影前日に発案されたものであったことを三谷監督が23日、自身のXで明かした。
本作は、突然失踪したスオミ(長澤)の行方を巡り、彼女の現・元夫たち(西島秀俊、松坂桃李、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎)が集結して事件解決に奔走するうちに、それぞれが知らなかったスオミの意外な顔が浮かび上がっていくミステリー・コメディー。終盤の松坂、西島秀俊、瀬戸康史、小林隆らによる小型飛行機のシーンは、湾岸スタジオで撮影された。
三谷監督がXで連載中の撮影日誌「1年前のスオミの話をしよう」によると、機内では前日にパーティが開かれた設定。これは台本にはなかったもので、三谷監督が撮影前日に閃いて助監督に相談したという。
松坂演じる十勝左衛門は「いかがわしい実業家兼YouTuber」という設定のため、その設定によって彼のセレブな生活を垣間見ることができ、「パーティの飾りが揺れれば揺れるほど、扉を開けた時の風圧の凄さが可視化出来る」という狙いもあったとか。突然の思い付きだったにもかかわらずスタジオに着くと、既に機内にはパーティの飾り付けが施されていたといい、三谷監督は優秀なスタッフに賛辞を送っている。
なお、22日投稿分では同セットの「小型飛行機を輪切りにしたような不思議な空間」に触れている。
本作は9月13日からの公開4日間の累計成績は、観客動員43万1,000人、興行収入5億9,700万円となり、最終興収30億円も狙える滑り出しだという。(編集部・石井百合子)
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