リドリー・スコット監督作『グラディエーター』(2000)の24年ぶりとなる続編の邦題が『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』に決定し、ストーリーの一端が明かされる海外版本予告映像が場面写真と共に公開された。
『グラディエーター』は、古代ローマを舞台に、皇帝の後継者争いの陰謀に巻き込まれ奴隷へと落とされた元大将軍が復讐を誓い、剣闘士(グラディエーター)としてコロセウムで極限の戦いに挑む歴史大作。主人公マキシマス役のラッセル・クロウをはじめとする名優たちの演技合戦、スコット監督ならではの映像美、壮大なスケールで描かれる戦闘シーンで観客を魅了し、第73回アカデミー賞では作品賞を含む5部門で受賞(12部門ノミネート)を果たした。
1作目のその後を描く『グラディエーターII』の主人公は、将軍アカシウス(ペドロ・パスカル)率いるローマ帝国軍の侵攻により、愛する妻を殺された戦士ルシアス(ポール・メスカル)。すべてを失い、ローマ軍と将軍への復讐を胸に誓ったルシアスは、胸の内に燃える怒りに目を付けた謎の男・マクリヌス(デンゼル・ワシントン)の導きによりローマへと赴き、彼の剣闘士として、コロセウム(円形闘技場)で待ち受ける戦いへと踏み出していく。
マキシマス亡き後、現在のローマを治めるのは、狂気の双子皇帝ゲタ(ジョセフ・クイン)とカラカラ(フレッド・へッキンジャー)。飢えるローマ市民など意に介さず権威を誇示し続ける二人のもと、マクリヌスは虎視眈々と権力の座を狙う。
そして前作に引き続き、元皇帝・コモドゥス(ホアキン・フェニックス)の姉にしてマキシマスのかつての恋人、そして、ルシアスの母であるルッシラ(コニー・ニールセン)も登場。予告映像では、様々な登場人物の思惑が入り乱れている中、ルッシラの口から、ルシアスの父親がマキシマスであるという驚きの事実が語られる。
「父親のように強くあって」というルッシラの一言、そしてルシアスがマキシマスの着用していた鎧を手に取るシーンに胸が熱くなる映像。また、新たな場面写真にも、鎧に身を包んだルシアスが屈強な戦士たちを頼もしく従える姿や、コロセウムで戦いに赴かんとする姿など、マキシマスの姿が重なる瞬間が収められている。(編集部・入倉功一)
映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』は11月15日より全国公開
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