興行・評価共に不振に終わったマーベル映画『モービウス』(2021)に出演したベテラン俳優ジャレッド・ハリスが、住宅ローン返済のために出演契約を結んだと、英国メディア「i」に明かした。
『モービウス』は、『スパイダーマン』シリーズを展開するソニー・ピクチャーズが製作したアクション。コウモリの血清を投与したことで肉体や能力が激しく変化し、吸血鬼のように血を欲するようになった科学者マイケル・モービウス(ジャレッド・レトー)の姿を描いた。全世界興行収入は1億6,746万961ドル(約234億円)と近年のマーベル映画では低調な成績で、米大手映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」では、批評家レビューがわずか15パーセントと厳しい数字がつけられてしまった。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル140円計算)
同作で難病に苦しむモービウスの主治医・ニコラスを演じたジャレッドは、出演を決めた理由について「私は住宅ローンを返済しなければならなかった。時には、お金を稼ぐためにイエスと言う必要があるんだ」と正直に回答。映画が不振に終わったことに対しては、「ユーモアを理解する心があれば、この種の映画が成功することに気づくはずだ。シェイクスピア作品のように捉えてはいけない。もっと奇想天外なユーモアがあれば、この映画はうまくいっていたかもしれない」と分析している。
同作の不振については、メガホンを取ったダニエル・エスピノーサ監督も言及しており「委員会を通して映画を製作するのはとても難しい。他の監督が適していたのではないかと思います」とDeadlineに明かしている。(編集部・倉本拓弥)
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