ジェームズ・ガン&ピーター・サフラン率いるDCスタジオが、『バットマン』シリーズの悪役で知られるベインとデスストロークが共演する新作映画を企画していると、 The Hollywood Reporter が独占で報じた。
ベインとデスストロークは、どちらもDCファンの間で根強い人気を誇る悪役だ。ベインは強靭(きょうじん)な肉体と天才的な頭脳を駆使してバットマンを追い詰めたテロリストで、クリストファー・ノーラン監督が手がけた映画『ダークナイト ライジング』ではトム・ハーディが演じていた。
一方で、デスストロークは軍人スレイド・ウィルソンが軍の治験に参加し、体力、スピード、パワーを強化したことで誕生した恐るべき暗殺者。DCドラマ「ARROW/アロー」「TITANS/タイタンズ」に登場したほか、映画『ジャスティス・リーグ』ではジョー・マンガニエロが演じており、過去には彼を主演とする単独映画の企画も進んでいた。
同サイトによると、本作の脚本はマーベル映画『キャプテン・アメリカ』シリーズ第4弾『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』のマシュー・オートンが執筆しているという。マシューは同作の追加撮影パートの脚本を手がけており、『オペレーション・フィナーレ』『デビルズ・ピーク(原題) / Devil’s Peak』など犯罪スリラー系を得意とする脚本家として知られる。
企画が進んでいる背景として、近年DCが悪役をメインに描く作品で評価されていることが挙げられる。バットマンの宿敵ジョーカーを主役にした『ジョーカー』では、主演のホアキン・フェニックスがアカデミー賞主演男優賞に輝き、10月には待望の続編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』が公開される。また、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』に登場した悪役ペンギンのスピンオフドラマ「THE PENGUIN−ザ・ペンギン−」は、第1話が配信開始から4日間で総視聴者数530万人(全プラットフォームの合計)を記録し、批評家からも高評価を得ている。
現時点でキャストおよび監督は決まっておらず、正式なGOサインは完成した脚本の内容次第になるという。DCスタジオは合わせて、バットマン&ロビンの新作映画『ザ・ブレイブ・アンド・ザ・ボールド(原題) / The Brave and the Bold』も企画しており、こちらは『ザ・フラッシュ』のアンディ・ムスキエティ監督がメガホンを取る予定となっている。(編集部・倉本拓弥)
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