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「光る君へ」柄本佑、道長のやらかしに「もう…引きますよ」 渡邊圭祐も「息子として恥ずかしい」

シネマトゥデイ 映画情報 2024年9月29日 0時32分

 吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)のスペシャルトークショーが28日、京都府宇治市で行われ、藤原道長役の柄本佑とその嫡男・頼通役の渡邊圭祐が登壇。柄本がこのところ視聴者をざわつかせている道長の“やらかし”エピソードを大いに語った。

 藤原父子にとってゆかりのある地で行われたトークショーは応募者数8,329人。会場には、約7倍の倍率をくぐりぬけた約1,000人が集まった。柄本は「会場の熱気がありがたいです」と感激し、残すところ約3か月の心境を「準備を入れたら2年以上。残り3か月、実感がわからなくなっていて。不思議な感覚です。一つの役を一年半もかけてやらせていただくこと自体が初めてなので、非常にありがたい機会をいただいていますし、残り3か月と言われるとちょっと寂しさもありますかね」としみじみ。後半戦から登場した渡邊も「もう終わっちゃうんだっていう寂しい気持ち。もっとやりたいなっていう気持ちがあるんですけど、物語がどう結末を迎えるのかというのは楽しみですし、いち視聴者として楽しみな部分が多いです」と語った。

 トークショーで道長の名場面を振り返る中では、第32回の道長の心の中の名言「俺の惚れた女はこういう女だったのか」も話題に。司会者が「その心は?」と尋ねると、柄本は照れ臭そうに「まんまでしょ?(笑)でも、まひろさんにああやって「枕草子」を超える物語を書いてほしいとお願いして書いてもらいつつ、新たにまひろさんの奥深さというか深みみたいなものを、やっぱり面と向かってしゃべったりとかするのとはまた違う角度で思ったんじゃないですかね」と回顧。

 一方、「どうですか? 今のセリフ」とふられた渡邊は「あのシーンめちゃくちゃかっこいいじゃないですか。あの座り方! すっごいかっこいい。それを超えるセリフが来るわけですから。最後の息の抜け方もかっこいいです。すごい好きなシーンです」と絶賛していた。

 途中、度々道長の“やらかし”に関する話題となり、道長が「源氏物語」で不義の子を産んだ描写についてまひろとやりとりをした際に、道長が鈍すぎるのではないか(まひろが道長の子を産んだことを匂わせていることに対して)との指摘には柄本自身も「そうなんですよ。ちょいちょいそういうところあるんですよね、道長さん」と納得。「よいところと悪いところがね……素直すぎるというか。純すぎるというか。ただそういう道長像で今回はいきたいよねみたいなことが一番最初の案にはあったので。世間のイメージのというよりはもう少し人間味のある、ちょっと天然じゃないけどそういうのんびりとした三男坊っていうところを攻めたいっていうのは頭からあったので、そういう狙いも鈍さの中にはあると思います」と当初、制作陣が思い描いた道長像の延長線上にあることを説明した。

 また、先ごろ放送された第36回で「五十日(いか)の儀」の後に道長が開いた祝宴のエピソードも。公卿や女房、そして正妻の倫子(黒木華)らがいる公の場でまひろと歌を交わすという道長の大胆な振る舞いが視聴者の間で物議を醸していたが、渡邊が“息子”の立場で「いや息子として恥ずかしいですよね」と答えると場内で大爆笑。「もう少しデリカシーのある行動を心掛けてほしいですけど……」と続け、柄本も「もう……引きますよ(笑)。失礼ですよねえ。よくないと思う! こういうことを天然ですませてはいけない。誰かが怒ってやらないと」と同調。さらに、台本に書かれたユニークなト書きも紹介した。

 「でも、ちょっと天然なところがあるんですよね。道長さんって。でも正しいというか、皆さんの思っている感情は非常に正しいと思うんです。というのも、詩を詠んだあとにまひろの方に顔を振るでしょう? あのときに台本には「俺もやるだろ?の顔」とあって(笑)。だから狙ったところなんですよ。大石さんからしたらしめしめと。で僕らも撮っていてカットがかかると吉高さんも「いやチラリじゃないだろって。倫子の前で何やってんの?」って(笑)。突っ込み合いながら本気でやってますね(笑)」

 また、“モテモテ”の道長は倫子、明子(瀧内公美)、まひろとの関係を「どうやりくりしているのか」との問いには「共にビジネスの道を全力で走ってくれる倫子さん、その走り疲れたときに休憩しに行くオアシス的な明子さん。ただ、愛情はまひろさんにっていう。そんな感じのイメージではいますけれども。道長さんのよくないところはそうしたときに倫子さんも明子さんもわりにうまく思ってくれているんじゃないかって思ってしまうところ。非常によくないところだと思っているんですけど」と語り、第28回で道長が病に倒れた際の倫子VS明子のバトルを述懐。

 「僕が一回死にかけるでしょ? まひろさんが夢枕に立って「まだ逝かないで」っていう。明子さんのところで倒れて、そこに倫子さんがくる。俺、目をつぶっているからわからないんですよ。オンエア見た時に「怖っ」って(笑)。そんなこと起きてたんだ、と。それでこのシーンをやってるときの黒木さんと瀧内さんがまた楽しそうなんですよ。こういう攻防というか“こういう感じにしたら怖くなるかな”みたいな。二人で相談しながらやっていて。でも出来上がったシーンを観て驚愕しましたけどね(笑)」

 なお、第21回でまひろが越前に向かう前に道長と廃邸で口づけを交わすシーンでは脚本の大石静から反応があったといい、「ハグしているシーンで、大石先生からLINEがきて「今週の道長エロかったわよ」って。「ありがとうございます。今後も頑張ります」って返しましたけど(笑)」と照れ臭そうに振り返っていた。(編集部・石井百合子)

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