2026年放送の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の出演者発表会見が2日、NHK放送センターにて行われ、仲野太賀ふんする主人公・豊臣秀長の兄である秀吉を池松壮亮が演じることが発表された。会見に参加した池松は「まさか自分が秀吉を演じるなんて想像もしていなかったので、しばらく固まりました」とオファーを受けたときの感想を述べていた。
「豊臣兄弟!」は大河ドラマ65作目。戦国時代真っただ中を舞台に、豊臣秀吉の補佐役となる秀長を主人公に、兄と強いきずなで天下統一という偉業を成し遂げた軌跡を描き出す。脚本をドラマ「半沢直樹」「下町ロケット」などの八津弘幸が務める。
この日は、兄の秀吉役を池松、秀長の幼なじみの直(なお)役を永野芽郁、秀長の正妻・慶(ちか)役を吉岡里帆、秀吉の正妻・寧々(ねね)役を浜辺美波が務めることが発表された。
池松は「仲野太賀くんとは10代のころからの仲。俳優の仕事やモノづくりについて、互いの人生についていろいろ対話を繰り返してきました」と仲野との関係性に触れると「太賀が大河ドラマの主演を務めるとニュースで知ったとき、ずっと彼を見てきた身からすると本当に嬉しかったのですが、翌日にプロデューサーさんから『秀吉に』という連絡をいただきました。まさか自分が秀吉を演じるなんて想像していなかったので、しばらく固まりました」と語っていた。
池松にとって大河ドラマは2005年の「義経」(源頼朝の少年期役)、2007年の「風林火山」(武田勝千代/武田勝頼役)以来。池松は「約20年ぶりの大河ドラマ。この国の俳優をやるうえでは、大河ドラマは特別な場所だと思う。これまで映画を中心に活動してきたので、これだけ長い間撮影に入ったこともなければ、一人の人物をこれほど長く演じた経験もない。貴重なタイミングをいただき、わくわくしています」と胸の内を明かすと「何百年も語り継がれてきた豊臣家、秀吉について、これからの時代にどういう風に語り継ぐことができるのか、その時代にあったヒューマニズムを探しながら目指していけたらいいなと思っています」と意気込んだ。
仲野は池松に対して「僕自身、池松さんには本当に尊敬の念がありまして、自分としては心の兄だと思っている。池松さんと一緒に大河ドラマをやれることは、これ以上の幸せはないです。ものすごく気合が入っています」と思いを述べると、兄弟役については「共にサル顔と言いますか、普段から良くしていただいているので、親近感しかないです」とビジュアル的にも共通点があることに触れる。
池松も「遠目から見ると似ているのかも。サルが2匹いると思っていただければ」と笑い、「太賀のことは16歳ぐらいから知っている親戚のような関係。どういうバディになるのか楽しみです」と語っていた。
制作統括の松川博敬は「仲野さんの主演を発表したときには、まだ秀吉役は決めかねていました。秀吉というのはこれまでもたくさんの方が演じてきたので難しかったのですが、仲野さんとのコンビネーションを考えたとき、すごく適任だと思いました」と池松の起用について説明していた。(磯部正和)
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