俳優の役所広司が3日、COREDO室町仲通りにて開催された映画『八犬伝』(10月25日公開)のレッドカーペットイベントに出席。この日はあいにくの雨予報で、イベント開始前にも雨が降っていたが、開始時には奇跡的に雨が止み、役所は「僕は晴れ男なんです」と天候までも味方にするオーラで会場を包み込んだ。
本作は、世界に誇る日本ファンタジーの原点ともいえる「南総里見八犬伝」の作者・滝沢馬琴の執筆への情熱を、葛飾北斎との交流を交えて壮大な構成で現代に蘇らせた山田風太郎の「八犬伝 上・下」を実写映画化。役所は、江戸時代の人気作家で、失明をしてもなお執筆を続け「八犬伝」を書きあげた滝沢馬琴にふんする。
役所は最後にレッドカーペットに登場すると、ファンの声援に笑顔で応えるなど柔和な表情を見せる。この日の東京は午後から雨予報で、屋外イベント開始前にも雨が降る時間があったが、開始時刻になると雨が止み、役所をはじめ内野聖陽、土屋太鳳、渡邊圭祐、鈴木仁、板垣李光人、水上恒司、松岡広大、佳久創、藤岡真威人、上杉柊平、河合優実、栗山千明、磯村勇斗、黒木華、寺島しのぶ、曽利文彦監督という豪華キャストが、約200人のファンとの交流を満喫した。
役所は「僕は晴れ男なんです」と胸を張ると「なんとか雨は持ちましたね」とニヤリ。続けて役所は「撮影してから2年が経ちました。その間、曽利監督が仕上げ作業を丁寧にやってくださって、素晴らしい映像ができあがりました。ぜひ大きなスクリーンと大音響の映画館で観てください」と作品をアピールする。
馬琴の親友・葛飾北斎を演じた内野は「『八犬伝』を書いた馬琴さんが、実は北斎の絵にも影響を受けていたという話は、わたしもまったく知らなかったんです」と本作によって二人の関係を知ったことを明かすと「今回、役所さん演じる馬琴さんに、絵を描きながらもどこか意地悪をする面白い北斎を演じているので、公開したらぜひ楽しんでください」とファンに呼びかけ。
里見家の姫で、里見家の呪いを説くために八犬士を生み出した伏姫を演じた土屋は「時代を超えて愛された物語と、最新の映像技術のマリアージュによって生まれたこの刺激的な作品が、馬琴さん、そして北斎さんが通ったであろう日本橋から世界に届くと思うと胸がいっぱいです」と感無量の表情を浮かべていた。(磯部正和)
【関連情報】
・『八犬伝』公式サイト
・【画像】美の渋滞!レッドカーペットの模様
・内野聖陽、土屋太鳳、渡邊圭祐らレッドカーペット闊歩!トリを飾る役所広司にスターのオーラ
・【トークノーカット】『八犬伝』超豪華キャストが登壇!
・『八犬伝』キャスト・あらすじ【まとめ】
・美しすぎる女装姿も…『八犬伝』場面写真<18点>