吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)の6日放送・第38回では、予告通りの伊周(三浦翔平)の“呪詛祭り”展開となり、「死相出てる」「狂った!」と視聴者からドン引きの声が上がっている(※一部ネタバレあり)。
第38回「まぶしき闇」では、中宮・彰子(見上愛)と敦成親王に対する呪詛の形跡が見つかり、伊周の関与が明らかに。このところ伊周の呪詛シーンが続き「またやってる」「懲りない」ともはや“恒例行事”と化していたが、この一件で伊周の凋落が決定的なものに。心身ともに怪物じみていく伊周を「呪詛が自身に返ってきた」と見る声が多かった。
明法博士によれば、首謀者は死罪。しかし、左大臣・道長(柄本佑)は一条天皇(塩野瑛久)に官位はく奪が相当と意見し、「わたしはともかく、中宮様、敦成親王様が呪詛されたことは許しがたいことにございます。されど、厳しい罰を与えることでこれ以上恨みをかうようなことは避けたく存じます」と理由を述べた。これまで伊周をかばってきた一条天皇も「伊周はなにゆえ朕を悩ませるのであろうか……」と中宮・彰子にこぼしていた。
一方、伊周はさすがに観念したかと思いきやいまだに道長を呪い続け、弟の隆家(竜星涼)が駆け付けると、呪符を歯で噛み砕こうとする異様な姿にドン引き。SNSでも「うわっ」「食べたぁ…」「とうとう壊れた」「カウンセリングが必要」「なんでこんなことに!」「伊周、やべぇ…」「病んどる」「手遅れ感…」と同じくドン引きする視聴者が相次いだ。そして、極めつけが次の東宮を巡る道長の思惑をかぎつけた伊周が、道長に「敦康さまを帝から引き離し申し上げるのはやめていただきたい」「先例から考えても次の東宮は帝の第一の皇子、敦康親王さまであるべきです」と訴える場面。
「どうか帝のご意志を踏みにじらないでくださいませ」と土下座までする伊周だったが、道長はこれには答えず「帝の思し召しで参内を許されたにもかかわらず、なぜ内裏に参らなかった?」と問うた。すると伊周は頭を下げたまま何やらつぶやき、「何もかも……お前のせいだぁぁぁぁぁ!」と目をむいた。道長は血相を変えて立ち上がると「今後、おまえが政に関わることはない」と言い渡した。
そんな道長に憎しみのまなざしを向ける伊周。さらには本人を前に呪詛の文句を唱えだし、発狂した。そんな伊周を演じる三浦の怪演も圧巻で、「狂った!」「ご乱心」「自爆」「もう人じゃない」「絶対呪詛返しだよね」「恨みは人生を狂わす」「退場フラグ?」と驚きの声でにぎわっていた。
なお、前日5日には三浦が制作統括の内田ゆきと共に岩手県・奥州市で行われたトークショーに登壇。その際、内田が第38回が伊周の“呪詛祭り”となることを予告。また視聴者の間では「伊周はいったい、いつまで呪詛を続けるのか」との疑問が上がっていたが、三浦自身は第34回で隆家に道長暗殺計画を阻まれ、諭された際に改心するものと思っていたとのこと。しかし、その時点で先の台本が渡されていなかったため、その後の展開を尋ねたところ“より呪います”との答えが返ってきたといい、「まだ呪うんだ! って。狂気じみていく序章だったんですね」と驚いたことを明かしていた。(石川友里恵)
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