女優の福本莉子が11日、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われた映画『室井慎次 敗れざる者』の初日舞台あいさつに登壇。「踊る大捜査線」史上最悪の猟奇殺人犯といわれる日向真奈美(小泉今日子)の娘・日向杏を演じた福本は、主演の柳葉敏郎から「本当に怖かった」と演技を絶賛されていた。この日は福本や柳葉のほか、齋藤潤、前山くうが、前山こうが、筧利夫、矢本悠馬、小沢仁志、飯島直子、本広克行監督も出席した。
連続ドラマ「踊る大捜査線」(1997)からはじまり、劇場版シリーズが社会現象を巻き起こした「踊るプロジェクト」。青島との約束を果たせなかった室井は、警察を辞めて故郷の秋田に帰り、事件の被害者家族や加害者家族を支援しようと、子供たちと穏やかな日々を過ごしていた。しかし、そんな室井の前に日向真奈美の娘・日向杏が現れ、再び事件の影が迫る。
現在23歳の福本は、連続ドラマがスタートした当時はまだ生まれていなかった。そんな福本が、劇場版1作目『踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!』に登場した日向真奈美の娘・日向杏に扮すると聞いたときは「あの日向真奈美の娘? 娘がいたんだ? と素直に驚きました」と語る。
さらに福本は「いままで演じたことがないような二面性のある役で、影を持つ女性。どうやって演じたらいいのだろう」と悩んだことを明かすと、「室井さんと初めて会って話すシーンで、監督からは『動物を見るような目で』という演出があったんです。何テイクかいろいろなバージョンを撮ったのですが、一見普通だけれど異質な感じ。日向真奈美さんの動きなどを研究して臨みました」と予習をして現場に入ったという。
そんな福本の芝居に柳葉は「怖かった。本当に怖かったよ」と絶賛。福本は「撮影中本当に『怖い、怖い』と言われながらの撮影でした」と懐かしそうに語ると「本当にこの作品に関われて嬉しかったです」と笑顔を見せていた。(磯部正和)
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