たった1館から上映規模を拡大している話題のインディーズ映画『侍タイムスリッパー』が、10月11日から13日までの週末映画動員ランキング(興行通信社発表)で、圏外から7位にランクイン。公開9週目にしてトップ10入りの快挙を達成した。
『侍タイムスリッパー』は、『拳銃と目玉焼』『ごはん』に続く安田淳一監督の3作目となる長編映画。落雷によって幕末から現代の時代劇撮影所にタイムスリップしてしまった会津藩士・高坂新左衛門(山口馬木也)が、「斬られ役」としての第2の人生を歩むさまを活写した。安田監督が脚本・編集など1人11役以上をこなしており、キャストには冨家ノリマサ、沙倉ゆうの、峰蘭太郎、紅萬子、福田善晴、井上肇、田村ツトム、安藤彰則、庄野崎謙らが名を連ねる。
同作は8月17日に池袋シネマ・ロサの1館で封切られると、SNSや口コミで話題となり、多数のリピーターを獲得。9月13日からTOHO系やMOVIX系といった大手シネコンで拡大上映がスタートし、すでに全国251館(10月8日現在)での上映が決まっている。
14日には、キャストが役衣装で登場した応援記念舞台あいさつが実施されるなど、さらに盛り上がりを見せており、『室井慎次 敗れざる者』『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』といった日米の話題作がランキング上位に並ぶ中、唯一圏外から大幅に順位を上げた。キャストや安田監督のメディア露出も増えており、来週以降のさらなるランクアップにも期待が高まる。(編集部・倉本拓弥)
【関連情報】
・【動画】SNSで話題沸騰!『侍タイムスリッパー』予告編
・『侍タイムスリッパー』上映劇場一覧(10月8日現在)
・製作費2,000万円は自腹!たった1館から大バズり『侍タイムスリッパー』安田淳一監督が振り返る“崖っぷち”の映画製作
・たった1館から異例の大ヒット『侍タイムスリッパー』目指すは日本アカデミー賞「山口馬木也に主演男優賞を」
・「SHOGUN 将軍」真田広之から激励メールが!話題の時代劇『侍タイムスリッパー』安田監督が明かす“奇跡”の連続
・『侍タイムスリッパー』クライマックスの“間”は黒澤明オマージュ 『マトリックス』のギミックも応用【ネタバレ解説】