映画『ゴジラ-1.0』が「Dolby Cinema Japan Awards 2024」の「特別賞」を受賞し、山崎貴監督と岸田一晃プロデューサーが31日、丸の内ピカデリーで行われた授賞式に出席。山崎監督は、Dolby Cinema で製作したことで、“ゴジラの恐怖”が増し、より臨場感ある作品になったことを喜んだ。
第96回アカデミー賞で視覚効果賞を受賞するなど、国内外で大きな話題を呼んだ本作は、山崎が監督・脚本・VFXを務めた『ゴジラ』シリーズ70周年記念作品。戦後、焼け野原となった日本にゴジラが現れ、戦争の惨禍を生き抜いた主人公らに襲い掛かる。
Dolby Cinema で映画を作ることが憧れだったと話す山崎監督は、「“ゴジラの恐怖”が非常に大きなテーマだったので、臨場感はものすごく大事なんですけど、Dolbyの画と音で何段にもアップしていくのを目の当たりにしました」と製作当時を振り返る。さらに、「僕らは一生懸命作るんですけど、それを本当に高い所に底上げしてくれるというか、この技術があるからこそ、ゴジラがより恐ろしくなったと感じています」としみじみ語った。
岸田プロデューサーは「『映画館で体感すべき映画を目指していこう』を合言葉にしていました」と明かし、「Dolby Cinema のシステムでスタッフのポテンシャルをどんどん発揮することができて、ゴジラがよりビビットになりました。ゴジラをより怖く、近く感じられるようになったと思っています」と自信を見せる。また、「ここの建物(丸の内ピカデリードルビーシネマ)も『ゴジラ-1.0』の中では吹き飛ばされるので、ここで映画を観た方は、それはそれは怖い体験をされたのではないかと思います」と笑いを誘いつつ、「それが実現できたのもDolbyさんの技術のおかげだと思います」と感謝していた。
ドルビージャパンが初開催した「Dolby Cinema Japan Awards」は、日本のコンテンツ産業の国際的な発展と鑑賞体験の劇的な向上に貢献し、Dolby Vision/Dolby Atmosで制作された作品と製作者を対象に賞を贈呈する。「初Dolby Cinema賞」は、ドルビーの技術を使用して制作に挑戦した作品や、業界に大きな影響を及ぼした作品が対象となる。(錦怜那)
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