俳優の清水尋也が17日、都内で行われた映画『オアシス』(11月15日公開)の完成披露上映会舞台あいさつに出席。本作で高杉真宙とダブル主演を務めることになった経緯について「僕がこの世界に入って初めてできた友達が彼だったんです。僕の中ではずっと特別な存在なんです。今回誰がいいかと聞かれて、即答で高杉真宙と答えました」と語った。
本作は、あるきっかけから別々の人生を歩むことになった幼なじみの富井(清水)と金森(高杉)がやがて敵対関係に転じ、互いに追われる身となっていくさまを描くストーリー。イベントには清水、高杉のほか、ヒロイン役の伊藤万理華、岩屋拓郎監督も登壇した。
清水は「完成した実感が湧いてないんです。撮影は一年前だけど、お話をもらったのは3、4年前。ふわふわした気持ちです。でもホッとしています」と笑顔を見せる。本作は監督との長い付き合いから生まれた作品であったともいい、「最初に僕が19歳くらいの時に現場で出会ったんです。そこから監督とよくご飯に行ったりするようになって、ある時呼び出されました。それがすごく高い鰻屋で……」とオファーを受けた時のことを振り返る。
清水は出演を即決したといい、「そこで監督に『初めて監督をすることになったから台本を読んでほしい』って言われました。この役(富井役)を尋也にやってほしいって言われたんです。その場でOKをしたんですけど、そういう普段とは違うプロセスから映画に携わらせてもらえたのは嬉しかったです。二つ返事でやりたいと思えたのもよかったです」と経緯を明かす。
キャスティングにも自身の意見を述べ、金森役はかねてから親交のあった高杉にと希望したことから高杉とのW主演が実現した。清水は「最初に読ませてもらったその台本の感じから、自分がこの役をやる前提で、(台本の二人のように)長い付き合いのある相手は誰かなと考えたら、高杉真宙しか思いつかなかった」としみじみと回顧。「僕がこの世界に入って初めてできた友達が彼だったんです。僕の中ではずっと特別な存在なんです。今回誰がいいかと聞かれて、即答で高杉真宙と答えました」と明かした。
高杉はそんな清水に「最高です。ありがたかったです。若い頃から一緒にやってきて、定期的に共演もしていたけど、自分たちが若い頃からやってきたからこそ生まれた作品だと思います。話をもらって嬉しかったです」と感激の表情。撮影中は血糊まみれの演技に苦労したとも振り返り、「三人とも血化粧が似合う。ずっと血まみれ。濡れたコップを触ると血糊が取れるので、演技をするのが難しかったです」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)
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