上白石萌音、深津絵里、川栄李奈がヒロインを演じたNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(2021年度後期、全112回)の再放送が決定した。11月18日から総合テレビで、毎週月曜日から金曜日の午後0時30分から1日1話ずつ放送される(NHKプラスでも配信)。
朝ドラ史上初となる3人のヒロインで紡いだ「カムカムエヴリバディ」は、母から娘へとバトンをつなぐ、親子三代100年のファミリーストーリー。昭和・平成・令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ安子(上白石)、安子の娘・るい(深津)、安子の孫でるいの娘・ひなた(川栄)の物語を描く。2007年度後期の朝ドラ「ちりとてちん」を手掛けた藤本有紀によるオリジナル作品で、主題歌はAIの「アルデバラン」。語りは城田優が担当した。
再放送に先立ち、特別番組の制作・放送も決まった(放送日時は決まり次第、ホームページなどで告知)。上白石、深津、川栄、藤本(脚本)らのコメントは以下の通り。(清水一)
上白石萌音
放送開始からもう3年が経つなんて信じられないほど、カムカムは今もわたしの心の中で新鮮に温かい作品です。
はじめましての方にも、お久しぶりの方にも、再放送を楽しんでいただけますように。小豆が旬の季節です。ぜひ美味しいあんことご一緒に!
深津絵里
「カムカム」の撮影中、へこたれてしまいそうな時は、いつも大阪のスタジオの天井を見つめていました。
もしかしたら、歴代のヒロインの方々もこの天井を見上げていたかもしれないなと思うと、なぜか力が湧いてきたのです。
この作品にたくさん心を寄せて愛してくださった皆さま、そして初めてご覧になる皆さまにとって、毎日の15分が明日への力となりますように…。
100年の物語をどうぞ最後まで見届けてください!
川栄李奈
私にとっても宝物のような大切な作品なので、年月が経った今、こうして再放送して頂けることを大変嬉しく思います。カムカムを愛して下さったみなさまのおかげです、本当にありがとうございます。
一度観てくださった方は、好きな場面にまた心を躍らせて下さい。私も思い出に浸りながら一視聴者として楽しんで観たいと思います! ずっとみなさんの心に残るような物語だと思いますので、初めて観る方も、カムカムの世界を最後まで楽しんで下さい。
脚本・藤本有紀
安子、るい、ひなたはもちろんのこと、すべての登場人物はいまも私の中に生きています。2024年の描写はドラマの中にはありませんが、実はとても特別な年です。いま誰がどこで何をしているか、私にはわかります。みんなそれぞれに自分だけの日向の道を探しています。歩いています。立ち止まり、振り返って、まぶしそうな目をしています。
今回の再放送でもういちど彼らの、彼女らの人生を見守っていただけましたらうれしいです。
制作統括・堀之内礼二郎
「あー、あー、聞こえますか? こちら、東京放送局であります」
「カムカムエヴリバディ」の物語は1925年3月22日、日本で初めてラジオ放送が始まった場面から幕を開けます。来年2025年の3月、その日から100年を迎えます。日本の放送史上、とても大きな節目に、「カムカムエヴリバディ」の100年の物語を再び多くの皆様にお届けできることに、大きなご縁を感じています。
「カムカム」を愛してくださった皆様、最終回を覚えていらっしゃいますでしょうか。制作から放送終了までの期間中はずっとコロナ禍で、誰とも食事にも行けず、常にマスクをした状態で過ごしていました。そんな中、いつかまたマスク無しで笑い合える世の中が来ますように、そんな願いをこめて描いたのが、2025年の最終シーンです。再び、安子、るい、ひなたと歩みをともにしながら、来年の春、大きな困難を乗り越え続けてきた私たちの100年を一緒にお祝いできたら。そのことを考えるだけで胸がワクワクします。
制作発表の時「朝が輝けば、1日が輝く。1日が輝けば、毎日が輝く。朝ドラが面白ければ、世の中は変わると本気で信じています」という思いを伝えました。放送時間は昼ではありますが、朝ドラとしての使命は変わりません。そしてこの秋、奇しくも「おむすび」「カーネーション」「カムカム」と大阪局制作の朝ドラが3本そろいました。テーマや物語は違えども、どれも視聴者の皆様への熱い思いをこめた作品です。ぜひ3本合わせて、 朝ドラ三昧の日々をお楽しみ頂けたら。胸躍る朝ドラの世界にぜひ、カムカムエヴリバディ!
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