野田サトルの人気漫画を実写化した「連続ドラマW ゴールデンカムイ ー北海道刺青囚人争奪編ー」(WOWOWにて独占放送・配信中)で、映画に続いて大日本帝国陸軍第七師団の上等兵・尾形百之助を演じる眞栄田郷敦の役づくりについて、松橋真三プロデューサー(クレデウス)と植田春菜プロデューサー(WOWOW)が語った。
『ゴールデンカムイ』は、明治時代末期の北海道を舞台に、日露戦争帰りの元兵士・杉元佐一(山崎賢人※崎はたつさき)とアイヌの少女・アシリパ(※リは小文字・山田杏奈)が、莫大なアイヌの埋蔵金をめぐって、帝国陸軍第七師団の中尉・鶴見篤四郎(玉木宏)と、新撰組副長・土方歳三(舘ひろし)らと戦いを繰り広げる冒険活劇。ドラマ版では、金塊の在りかを示す暗号「刺青人皮(いれずみにんぴ)」をめぐる争奪戦が本格化する。
新キャラクターはもちろん、映画版から続投する登場人物たちの活躍も見どころ。眞栄田が演じる尾形百之助も、そのうちの一人だ。第七師団きっての狙撃の名手である尾形は、ある思惑から金塊争奪戦をかき回す重要なキャラクターだが、物語の序盤で杉元との戦いによって重傷を負い、本格的な活躍は回復してから。映画では冒頭のバトルシーンで退場しており、キャスティング発表時に眞栄田は「尾形百之助の魅力はまだまだこんなもんじゃない。今から続編希望です。ご期待ください」とコメントしていた。
そんな尾形の活躍について、植田プロデューサーは「もちろん我々も、郷敦さんの出番があの場面だけで終わるはずはないと思ってキャスティングさせていただきました。ドラマで大活躍するので、そちらも楽しみにしていただきたいですね」と確約。
松橋プロデューサーは、撮影前から、眞栄田の本作にかける並ならぬ思いを感じていたといい「郷敦さんは本当にストイックな方で、撮影が始まるまで、まだあと7、8か月はある時期で、もう体が出来上がっていたらしいんですよ。キャスティングが決まったくらいの段階からもう体作りを始められていたらしく、まだ半年くらいあるのに『体が出来上がりました。早く撮影に入りたいです』と言われて(笑)。本当に気合が入ってました」と振り返る。
映画の初日舞台あいさつに出席した際、「続編があれば、ぜひ次回は体づくりを頑張りたいですね」と語っていた眞栄田。どの陣営につくわけでもなく、金塊争奪戦を引っ掻き回していく尾形の真の目的が見えてくるのはさらに先の話でもあり、WOWOWで配信中のキャストインタビューで、眞栄田は「もし、続編があれば、もっともっと尾形として生きたいなと思いますし、もっと尾形のいろんな顔だったりいろんな一面を表現していきたいなって思いがすごく強いですね」と語っている。
連続ドラマ版は全9話だが、先の展開を期待しているのは両プロデューサーも同様で、続く映画版も構想中。植田プロデューサーが「この原作を映像化したいと手を挙げた時点で、最後までやりたいという思いは、われわれ皆が気持ちのうえでは持っています。そのためにも、まずは今回の連続ドラマ版の放送・配信を成功させて、次につなげていきたい」とコメントすると、松橋プロデューサーも「もちろん、私たち全員が、最適な方法で、最高のクライマックスまで行きたいと思ってます。そしてそのためには、映画からドラマへと、次から次へとヒットしていくことが必要となってきますので、ぜひ多くの皆さんに観ていただければ」と語っている。(編集部・入倉功一)
「連続ドラマW ゴールデンカムイ ー北海道刺青囚人争奪編ー」WOWOWにて毎週日曜午後10時より独占放送・配信中(全9話)
第1話は無料配信中
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