吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)の20日放送・第40回で伊藤健太郎演じるオリジナルキャラクター、双寿丸(そうじゅまる)の正体が判明すると共に、亡き直秀(毎熊克哉)を思わせる人物像が注目を浴びた(※一部ネタバレあり)。
29日放送第37回でちらりと登場した双寿丸。公式サイトのキャラクター紹介では「賢子を盗人から救ったことで、その屋敷に出入りするようになり、まひろ(紫式部)とも知り合う。武者としての生き方に独自の考えを持っており、興味を持った賢子はひかれていく」とあったが、その素性は謎のままだった。
第40回で登場したのは後半、まひろの娘・賢子(南沙良)が物盗りに遭ったときのこと。果物を盗まれた賢子はあきらめず物盗りを追いかけ、「返せ!」ともみあいに。そうこうするうちに数人の男たちに囲まれピンチに陥ったところ、双寿丸がさっそうと現れ秒殺で一網打尽に。爽やかな笑みを浮かべ、賢子を魅了していた。
転んで足を痛めた乙丸をおぶって賢子を家に送り届け、助けてくれたお礼にと食事をふるまうと双寿丸は「こんなにゆっくりめしが食えるなんて……」とモリモリ。聞けば、彼は「平為賢に仕える武者」だといい、男ばかりで下っ端の下っ端ゆえに「もたもたしていると食いっぱぐれる」とも。いと(信川清順)は賢子と「釣り合わない」と塩対応だったが、賢子は「この人がいなければ命がなかったかもしれない」とすっかり彼に心を奪われている模様だ。
オリジナルキャラクターと言えば、まひろが出会った散楽の一員で義賊の直秀。まひろとの出会いは、直秀が町の人をいじめていた検非違使に石を投げて逃げていたところ、まひろとぶつかる……というシチュエーションだった。直秀の弱きを救うヒーロー然としたキャラクターが双寿丸に重なり、SNSでは「直秀の生まれ変わりか?」「これはポスト直秀…」「直秀を思い出して泣けてきちゃうね」「直秀感」「なんかカッコいいの来たよ!」「少女漫画みたい!」「これは恋してしまうわ」「既視感」と話題沸騰。いざという時に役に立てない乙丸(矢部太郎)にも「デジャブ」を感じる人が多く、盗人を追いかける賢子の無鉄砲ぶりに「似たもの親子」「やることが親子」とまひろを重ねる声もあった。
直秀のほか越前の地で出会った宋の見習い医師・周明(松下洸平)もオリジナルキャラで、共にまひろに大きな影響を与える存在となったが、双寿丸は賢子に何をもたらすのか。「腕っぷしが強いのね」(賢子)、「お前も気が強いんだな」(双寿丸)といいムードになっており、二人の今後の関係も気になるところ。
次週放送・第41回は「衆院選開票速報 2024」の放送に伴い、NHK総合の放送時間を50分繰り上げ夜7時10分より放送される。(石川友里恵)
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