先週末(10月18日~10月20日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、スマッシュヒットを記録したホラー映画『SMILE/スマイル』の続編『スマイル2(原題) / Smile 2』が興行収入2,302万1,692ドル(約35億円)で初登場1位に輝いた。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル150円計算)
『SMILE/スマイル』は、患者が奇妙な笑顔のまま自殺したのを目撃してから、説明のつかない恐ろしい出来事を経験し始める精神科医の姿を描いた2022年のホラー。その続編となる本作では、ワールドツアーに乗り出そうとしている世界的ポップスター(実写版『アラジン』のナオミ・スコット)が同じ現象に悩まされることになる。
前作は、“恐ろしい笑み”を顔に張り付けた俳優を野球の試合にまぎれ込ませるなど奇抜な宣伝もバズり、製作費1,700万ドル(約26億円)で世界興収2億1,740万8,513ドル(約326億円)を上げるヒットを記録。続編も同じ手法で宣伝を行い、前作のオープニング興収をわずかに上回ることができた。製作費は2,800万ドル(約42億円)。前作よりも観客からの評価が高いため、今後の興行にも期待ができるだろう。
ドリームワークス・アニメーションの『野生の島のロズ』は公開4週目にして2位をキープ。累計興収は1億171万4,880ドル(約153億円)に達している。前回、まさかの首位デビューを果たしたホラー『テリファー』シリーズ第3弾『テリファー 聖夜の悪夢』は、前週比50.9%ダウンで3位と依然として好調だ。
拡大公開となったフローレンス・ピュー&アンドリュー・ガーフィールド共演のロマンス映画『ウィー・リブ・イン・タイム(原題) / We Live in Time』は興収418万5,758ドル(約6億円)を上げ、18位から5位にジャンプアップ。公開3週目の『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は、81.4%ダウンの前回からさらに69.3%ダウンの興収214万6,800ドル(約3億円)と苦戦が続く。
また、トップ10には入らなかったものの、今年のカンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールに輝いたショーン・ベイカー監督のコメディードラマ『アノーラ(原題) / Anora』が好調だ。6館で公開され、興収55万503ドル(約8,000万円)を上げた。コロナ禍以降の1館当たり興収では、ウェス・アンダーソン監督の『アステロイド・シティ』に次いで2位となる好成績だ。(編集部・市川遥)
10月18日~10月20日の全米ボックスオフィスラキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『スマイル2(原題) / Smile 2』
2(2)『野生の島のロズ』
3(1)『テリファー 聖夜の悪夢』
4(3)『ビートルジュース ビートルジュース』
5(18)『ウィー・リブ・イン・タイム(原題) / We Live in Time』
6(4)『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』
7(5)『ピース・バイ・ピース(原題) / Piece by Piece』
8(6)『トランスフォーマー/ONE』
9(7)『サタデー・ナイト(原題) / Saturday Night』
10(9・再上映)『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』
【関連情報】
・【画像】美しすぎる…主演は実写版『アラジン』ジャスミン役のナオミ・スコット
・ジャック・ニコルソンの息子、父そっくり!ホラー映画で狂気の笑み
・残虐すぎて失神&嘔吐する人が続出した『テリファー』、第3弾がまさかの首位デビュー
・一体なぜ…『ジョーカー2』批評&興行面で大苦戦の原因
・カンヌ映画祭パルムドールはショーン・ベイカー監督のコメディー『アノーラ』!
・フローレンス・ピュー&アンドリュー・ガーフィールドの相性抜群!カップル演じた新作がお披露目