現在放送中の大河ドラマ第63作「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)が25日、1年半にわたる撮影を終え、主人公・まひろ(紫式部)を演じた吉高由里子、藤原道長役の柄本佑が共に晩年の扮装姿でコメントを寄せた。
平安中期に、のちに1000年の時を超えるベストセラーとなる「源氏物語」を生み出した紫式部(まひろ)の人生を、平安の貴族社会で最高の権力者として名を残した藤原道長との絆を軸に描く本作。脚本を2006年放送の大河ドラマ「功名が辻」、吉高と柄本が出演したドラマ「知らなくていいコト」(2020・日本テレビ系)などラブストーリーの名手としても知られる大石静が務めた。
2008年放送の「篤姫」以来2度目の大河ドラマ出演となる本作で主演を務めた吉高。昨年5月に京都市・平安神宮でクランクインしてからの日々を、「「光る君へ」を撮影していた1年半は毎日、現場に来ることが楽しみで私の日常になっていました。その「日常」というものが、明日から「思い出」という言葉に塗りかえられてしまう瞬間をいま実感し、受け入れづらいです。大河ドラマの主役は一生に一度しかできないものだし、生きていて一度しかない「奇跡」がこの「光る君へ」という現場でした。一生分の幸せを使ったかなというくらい幸せでした。一日一日をかみしめてきょうを迎えることができて感慨深いです。ありがとうございました」と述懐。
主人公まひろとソウルメイトのような絆を育んだ道長を演じた柄本。剃髪姿の扮装で「「光る君へ」チームはすてきな人たちばかりで、いつも温かく迎え入れてくれる、朗らかな現場でした。自分が出ていながら「本当に面白そうなドラマだな」と思える作品に参加できたことが本当に幸せで、あっという間でした。藤原道長の人生を1年半で過ごし、駆け足ですが、その時間を追体験できたと実感しています。スタッフ、キャスト、みんなの総意だと思いますが、紫式部役が「吉高由里子さんでよかったね」と撮影を終えたいまも感じています。ありがとうございました」とあらためて吉高に感謝を述べている。(編集部・石井百合子)
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