3日、映画『ゴジラ-1.0』(2023)の山崎貴監督が、東京・日比谷で行われた「ゴジラ・フェス 2024」内トークコーナー「居酒屋ゴジラ」に出演、昨日、製作が発表された『ゴジラ』の新作映画について意気込みを明かした。
「ゴジラ・フェス」恒例となったトークショーでは、山崎監督が登壇するなり大盛り上がり。“貴コール”で迎えられた山崎監督は、開口一番「ゴジラの新作を撮ることになりました!」とあらためて報告。客席から歓声と共に盛大な拍手が送られる。
新作について「これ以上、発表できませんということを言いにきました」とはにかむ山崎監督は、客席を見渡しながら「この盛り上がりが本当に嬉しい。お子さんがたくさんいるのも嬉しい。ゴジラってだんだん大人のものみたいになりつつあったので、お子さんのファンが増えるということ、次世代が増えてきていることは、ゴジラの未来のためにも本当にいいこと」と感慨深げ。一方で「ちょっと『ゴジラ-1.0』がうまくいきすぎて、いろんなハードルが出てきた。ふと考えると、これは貧乏くじかもしれないなって思っています」とファンを笑わせながら「頑張ります!」と新作に向けて力を込めた。
トーク内では、『ゴジラ-1.0』の成功と評判の良さから「いろんなすごい(映画の)オファーが来るようになった」とも振り返り、「何のオファーかは言えません。ゴジラの新作撮るからって、血の涙を流して断りました」と明かす。
また壇上ではアメリカで開催されたニューヨーク・コミコンに出席時の映像も紹介され、現地で紹介した特別映像なども上映された。山崎監督は『ゴジラ-1.0』の上映時の現地ファンの反応をしみじみと回顧しながら「向こうのファンはパラシュート(のシーン)が大好きだったようです。立ち上がって大盛り上がりでした」と話す。
また、「海神(わだつみ)作戦のような地道な戦い方も好きみたいです。マーベルの社長にも言われましたもん。みんなで、『ああいう展開を作れないかって毎日会議しているんだ』って」と海外の反応を振り返って笑顔を見せていた。
さらに『ゴジラ-1.0』に主演した神木隆之介、浜辺美波からのビデオメッセージも上映され、神木は撮影時、山崎監督が特に船酔いがひどかったと明かしつつ、撮影現場に『シン・ゴジラ』(2016)の庵野秀明監督が見学にきていたことも紹介。庵野監督との会話を振り返った山崎監督は「ちょいちょい『今のカットもう少し長く』とか、演出し始めるんです。『あんたのじゃない。自分ところでやってください』って。監督という生き物の性ですね」と笑顔で振り返っていた。
そのほか数々の裏話を披露した監督は、新作『ゴジラ』について「まだもうちょっとかかりますけど、何とか『ゴジラ-1.0』を乗り越えるようなゴジラ映画を作りたいと思って頑張りますので、皆さん楽しみに待っててください! ありがとうございました」とあいさつ。客席からはMCを務めた笠井信輔アナウンサーの音頭で「貴、がんばれー!」と声援が送られた。(取材・文:名鹿祥史)
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