週末映画動員ランキングで初登場首位を獲得、大ヒット公開中の映画『八犬伝』より、撮影の舞台裏を収めたメイキング映像と14枚のメイキング写真が公開された。
本作は、世界に誇る日本ファンタジーの原点ともいえる「南総里見八犬伝」の作者・滝沢馬琴の執筆への情熱を、浮世絵師・葛飾北斎との交流を交えて壮大な構成で現代に蘇らせた山田風太郎の「八犬伝 上・下」を実写映画化。八つの珠に引き寄せられた八人の剣士たちの戦いをダイナミックなVFXで描く“虚”パートと、その物語を生み出す馬琴(役所)と北斎(内野聖陽)の奇妙な友情を通じて描く“実”パートが交錯する。
公開されたメイキング映像は、内野によるアドリブだったと話題の、馬琴の背中で絵を描く北斎のシーンのリハーサルの様子から始まる。どっしりとたたずむ役所に対し、内野が思わず「岩のように座ってる」とつぶやき役所も監督も笑い出す一幕が映し出され、演出を確認しながらも、笑いの絶えない穏やかな空気が流れている現場の様子がうかがえる。
また、病に倒れてしまう馬琴の息子・宗伯を演じるために減量に挑んだ磯村勇斗が、役所と内野に「華奢な割に肩幅が広い」「立派な肩幅だ」としきりに肩を褒められる様子も。劇中では宗伯の壮絶なシーンも登場するが、撮影現場では、父親役の役所が嬉しそうに「親譲り」と言いながら皆で笑い合う、和気あいあいとした雰囲気が見られる。
さらに、若手注目株が集結し、盛り上がりを見せる八犬士たちの様子も。劇中では凛々しい表情を見せているが、写真撮影のために集まった八人は、笑顔で談笑するなどリラックスしており、スクリーンの外でも良き仲間であることが伝わってくる。そのほか、八犬士のリーダー・犬塚信乃役の渡邊圭祐が、静寂の中で名刀村雨を抜刀するシーンや、最年少の八犬士・犬江親兵衛役の藤岡真威人がスタント無しで自ら馬を乗りこなすシーンの舞台裏なども。今をときめく若手キャストたちのフレッシュな魅力を堪能することができる。
そして、映像のラストを飾るのは、内野のクランクアップ。役所から投げ渡された花束を茶目っ気たっぷりに笑顔でキャッチし、そのまま熱い抱擁と固い握手を交わす二人。28年もの歳月をかけて「八犬伝」を完成させた馬琴と、絵師として友人としてそばで見守り続けた北斎、二人の天才の友情を体現した、二人の名優の確かな信頼関係を感じさせる瞬間となっている。
併せて公開されたメイキング写真では、そんな役所と内野の2ショットをはじめ、八犬士たちが厳しい戦いの間に見せた笑顔の数々が写し出されており、撮影現場の楽しそうな様子を見ることができる。(高橋理久)
【関連情報】
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