妻夫木聡が9日、都内で行われた映画『本心』の公開記念舞台あいさつに登壇し、四十肩が治ったことを報告した。この日は主演の池松壮亮をはじめ三吉彩花、水上恒司、田中裕子、石井裕也監督も来場した。
池松が石井監督に映画化を持ちかけた本作は、平野啓一郎の同名小説を実写化したミステリードラマ。自らの意思で死を選んだ母・石川秋子(田中)の気持ちを知りたいと願う石川朔也(池松)が、母親をAIでよみがえらせる。
10月10日に行われた本作の舞台あいさつで四十肩であることを告白し、「大っぴらに言うと年だなと思われる」と苦笑いしていた43歳の妻夫木。「今年の総括」と「来年の目標」を問われた石井監督が「今年本厄でいろんなことがありました。さっき池松くんから肉体の衰えを指摘されましたがその通りで、妻夫木さんもわかっていただけると思いますが、節々と言いますか…」と話し出すと、MCは「こないだ四十肩って言ったらYahoo!(ニュース)のトップになっていましたね」と水を向ける。妻夫木は「余計なことを今日は言うのを止めようと思っています」と笑い、「治りました。いい方と巡り合えて」と肩を上げる仕草でアピール。一方で「日々年はとりますからね」としみじみと語ると、来年の目標に「健康第一」を掲げた。
そんな妻夫木、石井監督、池松は過去に度々タッグを組んでいる。池松は「石井さんと最初に出会ったのは20代で、長い間共にしてきましたが、石井さんは僕にとってずっと偉大で、飽くなき探求心と高いビジョン、深い洞察力を持って常に時代とにらめっこしながら類を見ない映画を作り続けてくれている」と感謝と敬意を示す。
妻夫木は「二人にはただの仕事仲間というより親族に近いものを感じています。だからこそ信じられる何か、この方たちに賭けたい思いがあるし、何があっても諦めない間柄でいられていると思います」と吐露。池松は「10年前に兄弟役を演じさせてもらったときに得た心の安心感と心の距離は、どんな役にも活きていると思います。妻さんと共演できるたびに特別な安心感と喜びがあります」と話していた。(錦怜那)
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