俳優の山崎賢人(※崎は「たつさき」)が14日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画『キングダム 大将軍の帰還』大ヒット御礼舞台あいさつに、大沢たかおと共に出席。山崎は、7~8年という長い時間を共に過ごした大沢に感謝を述べると共に、公開後大きな反響があった王騎将軍(大沢)と信(山崎)の名シーンにまつわるエピソードを語った(※一部ネタバレあり)。
紀元前・中国春秋戦国時代を舞台にした原泰久のコミックを実写化するシリーズの第4弾となる『キングダム 大将軍の帰還』は、シリーズ4作連続で興収50億円を突破。7月12日の初日から11月14日までの興行収入は79.85億円とシリーズ最高となり、邦画実写シリーズとしては空前のヒットを記録している。
山崎は「4か月も経つのに、こんなに笑顔で迎えてもらえて本当に嬉しいです」とTOHOシネマズ六本木ヒルズの観客と、全国333館で中継を見ているファンにあいさつ。この日は、第1作での戦災孤児の少年・信と、彼が憧れる秦国の将軍・王騎の出会いから、第4弾までの数々の名シーンがスクリーンに映し出された。
山崎は「信を演じていて、王騎将軍からもらう刺激や学びと同じように、自分も大沢さんからいろいろな刺激を受けて演じさせてもらいました」としみじみ語ると「第1弾では、王騎将軍を目の前にして本当にビビってしまっていたのですが、第2弾の『キングダム2 遥かなる大地へ』のときに再会したときは『強くなりました』と伝えることができました。そこから撮影を重ねていった時間は、僕にとっては宝物です」と大沢を見つめる。
~以下、『キングダム 大将軍の帰還』のネタバレを含みます~
そして『キングダム 大将軍の帰還』で王騎将軍が信を馬に乗せ「これが将軍の見る景色です」という名シーンついて話が及ぶと、山崎は「漫画を読んでいた時からすごく好きなシーンでした。大沢さんの王騎将軍と過ごしてきた時間を素直に感じようという思いだったのですが、大沢さんの声が素敵で、体温を背中で感じました。いいシーンにしたいなという緊張感もあったのですが『信のように深呼吸して』と言われたので、自分自身でも深呼吸して、将軍の見る景色を想像して演じました」と振り返っていた。
大沢も「6~7年も王騎将軍の準備をしてきた自分としてもすごく大切なシーンで、信という人間にバトンタッチするために頑張ってきたんだという思いがありました」と語ると「『キングダム』の撮影って、あまり話し合ったり準備に時間をかけないんです。ほぼぶっつけなので山崎くんがどんな表情なのか見えていなかったのですが、出来上がった映画で山崎くんの表情を見て僕は感動したんです。本当に信がそこにいました」と二人で作り上げた最高のシーンだったと話す。
またこの日は、原作者の原泰久から山崎にメッセージが。「公開から4か月、『キングダム』らしい粘り腰で興収80億円の大台に間もなく届きます。シリーズものというのは、徐々に数字が下がっていくものなのに、4作目にしてこのジャンプアップは本当にすごい」と称賛。「主演の山崎賢人くん、素晴らしい結果でシリーズの有終の美を飾ることができました。賢人くんに信を演じてもらえて本当に良かった。賢人くんと『キングダム』との出会いには、何か運命的なものを感じます。主演として、また現場の座長として、これまで多くのものを背負って戦ってくれてありがとうございました」と座長としてシリーズを引っ張ってきた山崎に、あらためて感謝した。
山崎は「これだけ映画に原作者の原先生が親身になってくれるのは、先生の人柄だと思います。映画として最高の作品を一緒に作り上げられたことが本当に嬉しいです」と原へのリスペクトを表現すると、大沢に「王騎将軍としても、大沢さんとしても、自分を見守ってくださり、いろいろなものを授けてくださり、本当にありがとうございました。これからも自分の絶対に揺るがない大切な魂を持って生きていきたいです」と感謝を述べていた。(磯部正和)
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