神木隆之介が一人二役で主演を務める日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(TBS系・毎週日曜よる9時~)の現代パートに出演する、片岡凜のインタビューが公開された。
「海に眠るダイヤモンド」は、1950年代の石炭産業で躍進した長崎県・端島と現代の東京を舞台にした、高度経済成長期と現代の日本を結ぶ、70年にわたる愛と友情、家族の物語。「アンナチュラル」「MIU404」の脚本家・野木亜紀子、監督・塚原あゆ子、プロデューサー・新井順子による初の日曜劇場となり、端島の炭鉱員の家に生まれた鉄平(神木)と、現代の東京のホスト・玲央(神木/一人二役)という、違う時代に生きる主人公を描く。
現代パートの主人公となる玲央は、謎の婦人・いづみ(宮本信子)に声をかけられたことをきっかけに、端島の過去と、自分に似ているという鉄平の存在を知ることになる。
片岡は、そんないづみの孫・千景役で出演。連続テレビ小説「虎に翼」の演技も呼んだ片岡は、日曜劇場出演の反響について、「オンエアが始まってうれしい反響だらけで『よかったよ』とか『きれいだったね』などのお言葉をもらって、私のお芝居をたくさんの方が見てくださっていて本当に感謝しています。朝ドラで演じた少し影があるような役柄の印象が強いみたいで、別の作品に出演したときには視聴者の方にサイコパスと思われていたりとなかなかイメージが抜けないみたいです(笑)」と明かす。
24日放送予定の第5話では、いづみの家に、玲央との血縁関係を調べたDNA鑑定の結果が届く展開に。2018年に生きるいづみは一体誰なのか。その正体も明かされていくといい、片岡は「いづみさんの正体は、脚本を読む前から実は知っていたのですが、読んでいざわかったときに『そっか!』ともう一度第1話から読み直しました(笑)」と告白。
そのうえで、ドラマの今後について「現代と過去で、描かれているものは状況が全然違うのですが、違うなりに何か通じるものがあるのではないかと思っていて。そこの伏線というか、何か自分にも役割があるのかなというのは台本を読みながらずっと考えています。過去と現在のギャップや対比の中で今後私の役がどうこの作品に貢献できるのか、楽しみにしていただきたいです」と視聴者に呼びかけている。
片岡凜インタビュー
ーー出演が決まったときの感想を教えてください。
日曜劇場は歴史的な枠という印象があって、私が小さいころから両親がずっと見ていた枠だったので、出演させていただくことができすごく光栄です。
ーー片岡さんはNHK連続テレビ小説「虎に翼」の好演が記憶に新しいですが、本作出演にあたって周りからの反響はいかがですか?
オンエアが始まってうれしい反響だらけで「よかったよ」とか「きれいだったね」などのお言葉をもらって、私のお芝居をたくさんの方が見てくださっていて本当に感謝しています。朝ドラで演じた少し影があるような役柄の印象が強いみたいで、別の作品に出演したときには視聴者の方にサイコパスと思われていたりとなかなかイメージが抜けないみたいです(笑)。
ーー今回演じている役柄はどのようなキャラクターですか?
今まで演じてきた役は問題を抱えていて内にこもりやすく、考えすぎてしまうタイプが多かったのですが、今回演じている大学生の千景は常にポジティブなタイプ。あまり考えすぎないように、シンプルなキャラクターにしようと思っています。
台本を読んだときは、現役で医学部に合格しているし、お母さんに「こう生きていきなさい」と言われているので型にはめられている印象が強かったのですが、現場に入ってみたら意外とそうでもないと感じて。何も考えていないわけではないのですが、意外とほわんとしているというか。自分が思っていたよりも明るい印象に変わりました。
ーー新井順子プロデューサー、塚原あゆ子監督とは「石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー」以来のタッグですが、どのようなお話をしましたか?
新井さんと現場でお会いしたときに「千景は明るくて、あっけらかんとしていていいよ」と言われたんです。今までにないお芝居ができることもうれしかったですし、それから表情も明るくするように意識しています。「石子と羽男ー」のときは初めてのお芝居で慣れないこともあったのですが、泣くお芝居をしたときに「お芝居ってすごく楽しいな」という、うまく言葉で説明できないけれどそういう感覚が体の中に強く残りました。また新井さん、塚原さんとご一緒させていただけることがすごくうれしかったのと、今の成長した姿をお見せできたらと思いました。
ーー主演の神木隆之介さんの印象はいかがですか?
会う前は少しミステリアスな方というイメージがあったのですが、実際にお会いしたらすごく柔らかい方。お芝居に関しても、セリフ通りではなくアドリブを入れたり、台本に書いていない部分で大胆にお芝居されていたり、柔軟だと感じました。 クランクインは神木さんと一緒のシーンで、私がホストの方と一緒にいる場面だったのですが、台本にないお芝居が入っても自然に対応していて、それがとても印象に残っています。
ーー現場の雰囲気を教えてください。
温かくて、キャストの皆さんをはじめスタッフさんも本当に気さくに接してくださるので、自然に時間が流れている感じがあります。キャストの皆さんの、お芝居をしているようでしていない感じというのが、ご一緒させていただく中で非常に勉強になっています。
ーー片岡さんもアドリブをよく入れるのですか?
動きはありますね。台本にない部分でたくさん小道具を使ったりなど、自由にやらせていただいています。もし過去パートの皆さんにお会いすることができたら、全く会話をせずにいきなりお芝居を始めてみたくて。即興で対応してくださりそうなので、きっと楽しいだろうなと思います。
ーーいづみのもう1人の孫・星也とのシーンも多いと思いますが、演じる豆原一成さんの印象は?
豆原さんの変に力んでいない感じがとても心地いいです。実際にそういう状態で一緒にお芝居させていただくと、自分が考えてきた見せ方を一旦全部忘れられて、よりすっとキャラクターに入ることができるので助けられています。
ーー野木亜紀子さんの脚本の感想を教えてください。
何気ないところでのセリフがたくさんあって、キャラクターをすごく大事にしてくださっていることが脚本から伝わってきました。普通はセリフに入らなそうな小さい感情の揺れ動きなどを大事に書かれているというか。それによって役が見えてきやすく、よりリアルになっていく感じがします。
千景もホスト通いがバレた後のシーンで、両親に反抗的な素振りもありつつ、ちょっと反省していて。そういう描写も脚本に書かれていて、可愛らしいなと思いながら読んでいました。
ーー過去の端島のパート見た感想はいかがですか?
実際に映像として見ると、キャラクターがよりわかって、いち視聴者として楽しんで見ています。恋の矢印がもう大変なことになっていますよね…! 個人的に池田エライザさんが演じるリナに色気を感じて素敵だなと思っているので、リナに頑張ってほしいなと思っています(笑)。
ーー第5話ではいづみの正体も明かされていきますが、今後の見どころなど教えてください。
いづみさんの正体は、脚本を読む前から実は知っていたのですが、読んでいざわかったときに「そっか!」ともう一度第1話から読み直しました(笑)。
あとは現代と過去で、描かれているものは状況が全然違うのですが、違うなりに何か通じるものがあるのではないかと思っていて。そこの伏線というか、何か自分にも役割があるのかなというのは台本を読みながらずっと考えています。過去と現在のギャップや対比の中で今後私の役がどうこの作品に貢献できるのか、楽しみにしていただきたいです。
ーー最後に視聴者へのメッセージをお願いします。
台本を読んでいるだけでも涙が出そうになるぐらい、生きること、人を愛することに必死な様子がすごく胸打たれる作品だと思います。ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。
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