先週末(11月22日~11月24日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、ミュージカル映画『ウィキッド ふたりの魔女』が予想を上回る興行収入1億1,250万8,890ドル(約169億円)を上げ、断トツでの初登場1位に輝いた。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル150円計算)
ブロードウェイミュージカルの映画化作品としては、2014年の『イントゥ・ザ・ウッズ』(オープニング興収3,105万1,923ドル・約47億円)を大幅に上回って歴代最高のオープニング興収を記録。興行的に当たり外れが激しいジャンルで、見事に大成功を収めた。今年公開の作品では、『デッドプール&ウルヴァリン』『インサイド・ヘッド2』に続き3位となるオープニング興収だ。プロモーションではさまざまなブランドとのコラボレーションも話題となり、観客の実に75%近くが女性だったという。
「オズの魔法使い」に登場する西の悪い魔女・エルファバ(シンシア・エリヴォ)と南の善い魔女・グリンダ(アリアナ・グランデ)の知られざる友情を描いた同作は前後編で、パート2は1年後に公開される。『イン・ザ・ハイツ』のジョン・M・チュウ監督がメガホンを取った。観客の満足度はすこぶる高く、息の長い興行が期待できそうだ。
リドリー・スコット監督の『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』は、予想は若干下回ったものの、手堅く5,503万4,715ドル(約83億円)を上げて2位デビューとなった。また4位には、ドイツの牧師・反ナチ主義者で、ヒトラー暗殺計画に加わったことで知られるディートリヒ・ボンヘッファーを描いた歴史スリラー『ボンヘッファー:パスター。スパイ。アサシン。(原題) / Bonhoeffer: Pastor. Spy. Assassin.』が初登場した。(編集部・市川遥)
11月22日~11月24日の全米ボックスオフィスラキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『ウィキッド ふたりの魔女』
2(初)『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』
3(1)『レッド・ワン』
4(初)『ボンヘッファー:パスター。スパイ。アサシン。(原題) / Bonhoeffer: Pastor. Spy. Assassin.』
5(2)『ヴェノム:ザ・ラストダンス』
6(3)『ザ・ベスト・クリスマス・パジェント・エバー(原題) / The Best Christmas Pageant Ever』
7(4)『ヘレティック(原題) / Heretic』
8(5)『野生の島のロズ』
9(7)『コンクラーベ(原題) / Conclave』
10(6)『スマイル2(原題) / Smile 2』
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