27日に放送されたドラマ「相棒season23」(テレビ朝日系・毎週水曜よる9時~)の第6話「薔薇と髭の夜明け」では、おなじみの“ヒロコママ”(深沢敦)に殺人容疑がかかり、特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)が、行方不明になっている彼女を捜索する展開で幕を開けた。「ヒロコママ、まさか!」「容疑だけだよね?」と心配する声が溢れたが、事件自体は切ないもので「展開が想像がつかなくて、面白い回だなぁ」と感嘆の声も。さらに、次回予告では懐かしのキャストが登場し、その名前がトレンド入りするなど、話題に事欠かない。(以下、第6話のネタバレを含みます)
右京や薫、美和子(鈴木砂羽)とも仲がいいゲイバーのママ・ヒロコが、「こてまり」で料理の腕を振るっている。ボランティアでやっている「助け合い食堂」で出そうと思ってるとうれしそうだ。破壊力のデカい美和子スペシャルの前例があることから、「普通に美味しそうでよかった」「自分も食べたいぃ」とネットには安堵の声が上がっていた。
NPOを利用したマネーロンダリング疑惑が掛かったコンサル会社の社長・幸田が刺殺された。「助け合い食堂」も利用されており、幸田に抗議に行ったヒロコが姿を消したことから、殺しの容疑がかかっているという。現場に赴いた特命係は、事件現場近くの店の大森傑(両角周)から、ヒロコが誰かに連絡しようとしてためらっていたようだという目撃証言を得る。
右京は、「助け合い食堂」に出入りしていた定時制高校の教師・泉川慎平(西銘駿)をマーク、薫に尾行を頼む。すると、ヒロコが姿を現し、彼に自首をうながしているところに出くわした。抗議に行ったヒロコは遺体を目撃、近くで泉川のピンバッジを拾ったことから、彼が犯人だと思っていたのだ。だが、泉川は建物の前に行ったことは認めたが、殺していないという。捜査一課は、幸田が最後に電話をかけた司法書士の矢野拓海(柾木玲弥)を取り調べていた。
右京は、幸田の会社で見つけた万年筆から、10年前の強盗事件の犯人が幸田だったと推理し、遺留品と指紋が一致した。もう1人の犯人の指紋は矢野のものだったが、利き手が違うことから右京は疑問を抱く。矢野のかつての恋人からの証言で、金髪でキャバクラのボーイをしていた矢野は、10年前にいきなり黒髪にイメチェンしたという。
イメチェンの理由を考えていた右京は、薫の「(強盗は目出し帽をかぶっていたのだから)見た目は別人にする必要はないですよね」という言葉を聞くと、「君、さすがですねぇ。何も知らないくせに僕の思考を刺激してくれる」と薫の肩をつかんでゆさぶった。「嬉しいのかな、悲しいのかな」と戸惑う薫に、SNSは爆笑。「右京さーん!笑」「微妙な誉め言葉だな」「ほめてない!笑」と盛り上がっていた。
泉川は実家が荒れていて、新宿近辺で新聞配達をしながら大学に通っていたという。同じ時期、同じ町で矢野もキャバクラで働いていた。2人の接点を探る右京は、強盗事件の日付と泉川の受験日から、意外な真相に気づいた。泉川はインフルエンザで受験日前日に倒れてしまい、矢野が勝手に替え玉受験をしていた。矢野は幸田とともに強盗に入ろうと準備をしていたのだが、それをキャンセルして泉川を助けていた。
泉川が替え玉受験を知ったのは、合格通知が来たときだったという。矢野がなぜそうしたのか知りたいと思いながら10年が過ぎたとき、幸田の司法書士としての矢野に出会った。事件の日、現場の前で矢野に会い、彼が犯人だと思った泉川は、恩をあだで返すことにならないよう口をつぐんでいた。
大森の証言に矛盾があることに気づいた右京は、幸田と同じゲームセンターでバイトをしていた彼が、矢野の代わりの実行犯だと突き止めた。事件のことで幸田から金をせびっていた大森は、幸田が出したナイフで逆に幸田を刺殺したのだ。
かつて進学に挫折していた矢野は、泉川の必死さに大きな影響を受け、彼を助けたのだという。猛勉強して司法書士になったものの、悪い人間関係を絶つことができず、幸田の手伝いをしていた。「あなたは本来、人を助けたいと思える人間です。あなたが苦労して、自ら掴み取った資格を、不正な目的などに利用してはいけません」と矢野を諭す右京に、視聴者は「今日の右京さんは優しかったな」「優しい説教だった」「優しいモードの右京さん」とほっこり。教員免許を返上する泉川についても、「教え子たちにとっても大きな宿題ですね。教師の人生という教材を手渡されるのですから」と薫。「人間、生きてる限り勉強よね」とヒロコも前向きだ。
そして、「助け合い食堂」が再開されるという。「手伝いに来てくれたら、ヒロコスペシャルのレシピ、教えてあ・げ・る」というヒロコについていく特命係というほんわかシーンで本編が終わり、「食堂を手伝う右京と薫もちょっと見たかったな」とネットのつぶやきが漏れていた次の瞬間、次回予告で大騒ぎに。元捜査一課で、伊丹憲一(川原和久)や芹沢慶二(山中崇史)とともに“トリオ・ザ・捜一”と呼ばれていた三浦信輔(大谷亮介)が再登場したからだ。
三浦は、season12第1話(2013)で怪我のために警察を辞め、season14第10話(2016年の元日スペシャル)で少しだけ姿を見せていた。「三浦さん!?!?」「熱いよ!」「やったー楽しみー♪」「みうみうじゃないか!!! うわぁぁ会えてうれしいいい」と久々に帰ってきたことを喜ぶ声と同時に、前回は特命係との邂逅だけだったので、「麗音ちゃん(出雲麗音/篠原ゆき子)と会うの? 嬉しい~♪」「新旧トリオ大集合はマジで嬉しすぎる!」と捜査一課との再会を楽しみにする声も。早くも期待の声であふれているが、来週は放送休止。三浦の9シーズンぶりとなる再登場は、12月11日まで楽しみに待とう。(文・早川あゆみ)
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