3日からスタートする『スター・ウォーズ』の新作ドラマシリーズ「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」を手掛けたジョン・ワッツ監督と脚本家のクリストファー・フォードが、銀河を舞台に描かれる、子供たちの大冒険に込めた思いと、ミステリアスな大人を演じるジュード・ロウについて語った。
『スパイダーマン:ホームカミング』を手掛けたワッツ監督とクリストファーが再タッグを組んだ本作の舞台は、ダース・ベイダー亡き帝国崩壊後の銀河。“ジェダイ”の存在がおとぎ話となった世界に生きる4人の少年少女たちが、持ち主不明の宇宙船で旅立ち、偶然出会った神秘の力を操る謎の男や、新たなドロイドと乗組員チーム「スケルトン・クルー」を結成、危険なクリーチャーや宇宙海賊が待ち受ける銀河で大冒険を繰り広げる。
子供たちの未知なる冒険を描くストーリーが、『グーニーズ』『エクスプロラーズ』といった、1980年代を代表するジュブナイル映画のテイストを思い起こさせる本作。「子供のころ、『エクスプロラーズ』が大好きでした」というワッツ監督は「僕たちは、10歳の子供たちの視点から。彼ら4人の目を通して『スター・ウォーズ』を見てみたかったんです。どの作品も、子供に真面目に向き合い、彼らの視点から物語を語っている素晴らしい映画でした。僕たちは、その精神を『スター・ウォーズ』に取り入れたかったんです」と明かす。
「『エクスプロラーズ』の子供たちが(宇宙に飛び立ったあと)行き着く場所に失望していました。彼らの旅は『スター・ウォーズ』で終わってほしかった。そして今、僕らがここ(『スケルトン・クルー』)にたどり着いたというわけです(笑)」
物語の主人公は、ウィム(ラビ・カボット=コニャーズ)、ニール(ロバート・ティモシー・スミス)、KB(キリアナ・クラッター)、そしてファーン(ライアン・キーラ・アームストロング)という4人の子供たち。彼らを演じるキャストもまた、作品と同様に“普通”の少年少女だった立場から、『スター・ウォーズ』という壮大な冒険に旅立つ。
トム・ホランドをスパイダーマン=ピーター・パーカーとして大ブレイクに導いたワッツ監督は、4人と出会うまでの過程を「永遠な感じでした。何百人という子供たちと会いました」と振り返る。「(キャスティング・ディレクターの)サラ・フィンは、マーベル映画のキャスティングも担当していて、僕のすべての『スパイダーマン』映画もやってくれたんです。本当に素晴らしい人で、数多くの素晴らしい子供たちを見出してくれました」
「キャスティングには大変時間がかかりました。その役を演じるのにふさわしい素晴らしい子役はたくさんいましたが、劇中の子供たちそのもののような、(そこにいるだけで)キャラクターを体現している子供たちとの出会いを待っていたからなんです。キャスティングが決まった後、子役たちの性格や話し方、長所をもう少し細かくキャラクターに反映させるために、脚本も書き直しました。子供たちの本当の姿を(脚本に)反映させたかったんです」
そんな子供たちの旅に同行するのが、ジュード・ロウが演じるフォースを操る“謎の男”。その存在について、クリストファーは「世間知らずで好奇心旺盛な子供たちとは正反対のキャラクターがほしかったんです。彼は長い間、危険な銀河を生き抜いてきており、経験豊富で世慣れした男。善人なのかもしれないし、悪人かもしれません。その両方なのかも」とヒントを明かす。
「脚本の執筆中に気がついたのが、彼の心の奥底はまだ、どこか小さな子供だということ。そして、ある種迷子になっていて、孤独でもあるんです。子供たちが宇宙船の操縦や生き残る方法を彼から学ぶ必要があるのと同じように、彼もまた、子供たちから何か学ぶことがあるのかもしれません。それは、純真さや正しい決断をするということ。実際に彼がそのレッスンから学べるのか、それともすでに手遅れなのか、皆さんは見ることになりますよ」(編集部・入倉功一)
「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」は12月3日(AM11:00~)よりディズニープラスにて初回2話日米同時独占配信開始
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