俳優の山下智久が7日、千葉・幕張メッセで開催中の「東京コミコン2024」内メインステージで行われた、Huluオリジナル「神の雫/Drops of God」のスペシャルステージに出席、オデッド・ラスキン監督から、同作が連続ドラマ部門で受賞した、第52回国際エミー賞のトロフィーを手渡され、笑顔を見せるひと幕があった。この日は共演者のフルール・ジェフリエも来場した。
本作は、日本の人気漫画「神の雫」を国際連続ドラマとしてアレンジした全8話のドラマ。著名なワイン評論家アレクサンドル・レジェの莫大(ばくだい)な遺産を巡り、ワインに運命を狂わされた娘カミーユ(ジェフリエ)と、彼に師事していた一流ワイン評論家・遠峰一青(山下)の対決を、フランス・日本・イタリアを舞台に描き出した。海外では Apple TV+ で配信されており、すでに続編の制作も決定している。
イベント中、司会のLiLiCoがエミー賞受賞を祝福すると、会場からは大きな拍手が。そして、ラスキン監督が足元のリュックサックから国際エミー賞のトロフィーをおもむろに取りだすと、さらに大きな拍手が巻き起こった。トロフィーを手にした山下は、その感触、重みをしっかりとかみ締めるように「すごいですよね、重みが……」としみじみ。そして「ファーストシーズンを撮影していた10か月間、スタッフと一緒にいろんなところを旅しながら、いろんな試練を乗りこえて、心をひとつにしながら、一生懸命作品に向き合った結果がこういう形になったのは本当に幸せなこと。ひとつのことに、自分の全てをささげる素晴らしさを学べたような気がします」と語る。
隣にいたジェフリエも「ものすごく大きなことを達成できた。本当に素晴らしいこと。主演のわたしたちだけではなく、クルー全員に贈られた賞だと思っています。夢のようなことが実現したなと思っています」と感激の表情で語る。
すでに続編の制作も決定している本作。ラスキン監督は「シーズン2については、多くのことを語れないんですが」と前置きしつつ「新しい場所に行きます。そしてふたりの人物が、自分たちのこと、お互いのことを発見していくシリーズになっていきます。彼らの関係性も変わっていき、ある大きなことに気付きます。大変重要なシーズンになると思いますし、楽しいところもあります」と見どころを語った。
そんなキャスト陣には、最後に「ワインはお好きなんですか?」という質問も。それに山下は「正直、この作品に携わる前まではワインはそんなには飲んでいなかった。でもこの作品のおかげで、フランスのロケの時は、休みの前の日に、ワインエキスパートの知り合いから教えてもらったところに行くようにしていました。フランスの撮影が終わってからは、小さなワインセラーを買って、そこにいろんなワインを集めるようになりました。勉強するのが楽しいなと思っています」とコメント。
ジェフリエも「わたしはフランス人なのでもともとワインは好きなんです。実はわたしの父は料理人で、子供の頃はきょうだいをワイナリーに連れて行ってくれていたんです。その頃からワインの香りは好きでしたが、このドラマに出演することによって、よりワインの知識を高めることができましたし、ワインに対する感覚が研ぎ澄まされるようになりました」と振り返っていた。(取材・文:壬生智裕)
Hulu オリジナル「神の雫/Drops of God」Huluにて全話配信中
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