6日に自宅にて遺体で発見された歌手・女優の中山美穂さんの死因は、入浴中に起きた不慮の事故だったという。8日に所属事務所が発表した。
所属事務所によると、検死の結果、事件性はないことが確認されたとのこと。「私たち一同、この突然の出来事に深い悲しみを抱えながらも、皆様から寄せられる温かなご支援とご配慮に心より感謝申し上げます。なお、報道関係者の皆様におかれましては、ご遺族および関係者のプライバシーを尊重し、取材や報道につきまして慎重にご対応いただきますようお願い申し上げます」と訴えた。
中山さんは1985年に歌手デビューし、同年のドラマ「毎度おさわがせします」、映画『ビー・バップ・ハイスクール』などに出演。日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞した。その後も女優・歌手として活動を両立させ「ママはアイドル!」(1987)、「君の瞳に恋してる!」(1989)、「すてきな片想い」(1990)などに出演。ドラマ「誰かが彼女を愛してる」(1992)の主題歌「世界中の誰よりきっと」(中山美穂&WANDS名義)や「もしも願いが叶うなら」(1994)の主題歌「ただ泣きたくなるの」など数々のヒット曲でも知られた。
1994年に映画『Love Letter』でブルーリボン賞などを受賞し、1998年には『東京日和』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。そのほか映画では『波の数だけ抱きしめて』(1992)、『サヨナライツカ』(2009)、『新しい靴を買わなくちゃ』(2012)、『蝶の眠り』(2017)、『ラストレター』(2019)などに出演した。54歳だった。(朝倉健人)
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